授乳でイライラしてしまう原因と対処法|ミルク拒否・哺乳瓶拒否がつらい時の心の整え方
授乳中に「なんで飲まないの…」「もう無理かも」とイライラしてしまうのは、あなたがダメだからではありません。結論から言うと、授乳は“体力・時間・不安”が同時に削られる場面なので、イライラが出るのはとても自然です🙂
この記事では、ミルク拒否・哺乳瓶拒否・飲まないときに起こりやすい感情のメカニズムと、今日からできる具体的な対策をまとめます。
先に結論:授乳のイライラは「悪者探し」ではなく「条件調整」で軽くなる
授乳のイライラは、赤ちゃんの性格や親の気合いではなく、授乳の条件(タイミング・環境・方法・期待値)で大きく変わります。
特にミルク拒否/哺乳瓶拒否の時期は、赤ちゃん側にも理由があり、親側にも疲労と焦りが重なりやすいです。まずは「原因を特定→対策を選ぶ」順で、負担を減らしていきましょう。
原因全体を先に整理したい方は、こちらも参考になります。
👉 ミルク拒否の原因一覧
授乳でイライラしてしまう「よくある原因」7つ
1)赤ちゃんが飲まない(ミルク拒否・哺乳瓶拒否)=努力が報われない感覚になる
授乳は「やれば結果が出る」と思いやすい作業です。でも現実は、赤ちゃんが飲まない/途中で泣くなど、思い通りにならないことが多いですよね。
この“コントロールできなさ”が、イライラの火種になります。
- 飲み始めは飲むのに途中で泣く → 飲み始めは飲むのに途中で泣く理由
- 哺乳瓶を見るだけで泣く → ミルクを見るだけで泣くときの心理
2)「このまま体重が増えないのでは」という不安が強い
赤ちゃんが飲まないと、頭では「一時的かも」と思っていても、心は不安になります。
不安が強いと、脳は“危機モード”になりやすく、イライラ(怒り・焦り)が出やすくなります。
体重や量の判断に迷うときは、まず基準を持つだけでも落ち着きます。
👉 月齢別ミルク量の目安まとめ
👉 体重が増えない時のチェックポイント
3)寝不足・空腹・疲労の積み重ねで、感情の余裕が減っている
授乳は日中だけでなく夜も続くことが多いです。寝不足の状態では、感情のブレーキ役が働きにくくなります。
「普段なら流せること」が流せなくなるのは、疲労のサインでもあります。
夜がつらい場合は、夜だけ“別ルール”を作るのも有効です。
👉 夜間授乳がつらい…夜のストレスケア
4)「こうすべき」に縛られている(完ミ・混合・切り替えへの葛藤)
「母乳じゃないとダメ?」「混合から完ミに切り替えたほうがいい?」など、授乳には“正解探し”がつきまといます。
でも授乳は、家庭の状況・赤ちゃんの個性・月齢別で最適解が変わるもの。正しさより、続けられる形を優先して大丈夫です。
5)授乳の環境が合っていない(刺激・匂い・温度・姿勢)
赤ちゃんは想像以上に敏感です。周りが気になったり、匂い・温度・姿勢が合わないだけで「飲まない」ことがあります。
ここが整うと、親のストレスが一気に下がることも多いです。
6)赤ちゃんの発達(遊び飲み・気が散る・反り返り)で飲みが乱れやすい
月齢が進むと、周囲への興味が強くなり、授乳中に集中できないことがあります。これは“わがまま”ではなく、発達の一部です。
また反り返りや抱っこ拒否があると、授乳そのものが難しくなり、親のイライラが増えやすいです。
7)「授乳=評価されるタスク」になっている(自分を責めやすい)
授乳がうまくいかないと、「私のやり方が悪いのかな」「ちゃんとできてない…」と自分を責めやすいです。
でも授乳は、毎回うまくいかなくて普通です。“できた/できない”で自分の価値を測らないことが、気持ちを守る大切なポイントです。
今日からできる!授乳のイライラを減らす対処法(実践編)
まずは30秒:イライラのピークを下げる「安全な一手」
イライラが強いときほど、いったん“授乳の勝負”を降りるのが有効です。赤ちゃんも親も、緊張が高いままだと悪循環になりやすいからです。
- 哺乳瓶をいったん外して深呼吸(3回)
- 赤ちゃんの体勢を整える(頭・首・背中を支える)
- 泣きが強いなら、授乳より先に落ち着かせる
👉 具体的な落ち着かせ方はこちら:ミルク前のルーティン作り(赤ちゃんを落ち着かせる方法)
👉 泣きすぎて飲めない時:泣きすぎてミルクを飲めないときの落ち着かせ方
「原因→対策」を最短でつなぐ:ミニチェックリスト✅
授乳がうまくいかないときは、まずここだけ確認すると迷いにくいです。
- □ 眠い?(目をこする・あくび・ぼーっとする) → 眠気のタイミングでミルクを拒否する理由
- □ 興奮している?(手足バタバタ・のけ反り・声が大きい) → 興奮しやすい赤ちゃんのミルク拒否
- □ 環境が刺激的?(テレビ・明るい・人の出入り) → 授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響
- □ 空腹じゃない?(前回から短い/飲んだ直後に拒否) → 空腹じゃないときの見分け方
- □ 温度が合わない? → ミルクの温度調整テクニック
- □ ニプル・流量が合っていない?(むせる/吸うのに疲れる) → 乳首の流量が合っているかどうかの見分け方
比較表:イライラが増えやすい対応 vs 減りやすい対応
| 場面 | イライラが増えやすい対応 | イライラが減りやすい対応 |
|---|---|---|
| 飲まない | 何度も口に入れ直す/長時間粘る | いったん中断→落ち着かせて再トライ |
| 途中で泣く | 「なんで泣くの!」と急いで続行 | げっぷ・姿勢・刺激を確認して整える |
| 哺乳瓶拒否 | 哺乳瓶やミルクを頻繁に総入れ替え | まずチェックリスト→変えるのは一つずつ |
| 寝不足 | 1人で抱え込む/我慢する | 夜だけ役割分担・便利グッズで負荷を下げる |
「何を変えるべきか迷う」ときは、こちらの順番が役立ちます。
👉 哺乳瓶を変える前にやるべきチェックリスト
授乳テクニックで「飲まない」を減らし、イライラも減らす
1)授乳は“始めの数分”が勝負になりやすい
赤ちゃんが飲むスイッチが入りやすいのは、最初の数分です。ここで嫌な経験が続くと、次回も拒否しやすくなることがあります。
焦って押し切るより、最初の導入を整えるほうが結果的に近道です。
2)ペースを整える(早すぎ・遅すぎを避ける)
ミルクが出るペースが合わないと、むせたり、疲れて飲まなくなることがあります。
「飲まない」の裏に、飲みたいのに飲みにくいが隠れていることもあります。
3)ねんね飲みは“使いどころ”を選ぶ
眠気のタイミングでは、起きていると拒否が強いのに、うとうとしていると飲めることがあります。
ねんね飲み(ドリームフィード)は、うまく使うと親の負担を減らせる一方、頼りすぎると昼の授乳が難しくなるケースもあります。様子を見ながら調整しましょう。
月齢別:イライラが増えやすい「つまずきポイント」と対策のヒント
| 月齢 | 起こりやすいこと | 対策のヒント |
|---|---|---|
| 新生児~1ヶ月 | まだ飲む力が弱い/疲れやすい | 姿勢・密着・ペースを整える |
| 2ヶ月 | 急に飲まない日が出る | 空腹・眠気・環境をチェック |
| 3ヶ月 | 遊び飲み・途中で泣く | 刺激を減らし、短時間で区切る |
| 4ヶ月 | 哺乳瓶拒否が増える | 乳首・流量・抱き方の見直し |
| 5~6ヶ月 | 離乳食開始で飲みが乱れる | 1日のトータルで考え、焦りを減らす |
| 7~8ヶ月 | 動きが増え集中しにくい | 落ち着く場所・ルーティン化 |
| 9~12ヶ月 | 味・好みがはっきりする | ミルクの種類・飲ませ方の工夫 |
月齢ごとの詳しい原因・対策は、こちらでまとまっています👇
・【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安
・【3ヶ月】遊び飲み・途中で泣く際の対処
・【4ヶ月】哺乳瓶拒否が増える理由と対策
・【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否と対処
「やってはいけない」NG対応|イライラが悪循環になるのを防ぐ
つらい時ほど、ついやってしまいがちな対応があります。責めるためではなく、親子がラクになるために知っておく項目です。
- 無理やり押し込む(嫌な記憶が残りやすい)
- 長時間粘り続ける(親の疲労が増え、次回も怖くなる)
- 毎回すべてを変える(何が効いたか分からなくなる)
- 「飲まない=失敗」と決めつける(自己否定が強くなる)
NG対応を具体的に知りたい場合は、こちらも参考にどうぞ。
👉 ミルク拒否中にやってはいけないNG対応
こんな時は「受診」も視野に|イライラの裏に体調不良が隠れることも
多くは成長過程で起こる「飲みムラ」や一時的な拒否ですが、次のようなサインがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
受診の目安チェックリスト
- □ おしっこが明らかに少ない(脱水が心配)
- □ 元気がない/ぐったりしている
- □ 発熱、嘔吐が続く
- □ 体重が増えない状態が続く
- □ ずっと飲めず、泣き方がいつもと違う
👉 迷ったらこちら:ミルク拒否で受診すべき症状
👉 脱水の見分け方:脱水症状の見分け方
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
授乳中のイライラは、「親として失格」という話ではなく、睡眠不足・不安・頑張りの強さが重なった結果として起こりやすい反応です。まずは授乳の条件(環境・姿勢・温度・ペース)を整えるだけでも、赤ちゃんの「飲まない」が改善して、気持ちが軽くなることがあります。
また、親御さんの心身が限界に近い時は、授乳の工夫だけでなく、休息や周囲のサポート(パートナー・家族・産後ケア・自治体支援)を取り入れることも大切です。
強い不安や涙が続く、眠れない・食べられないなどの状態が続く場合は、我慢せずに医療機関や相談窓口につながってください(医師としても、早めの相談が安心につながることが多いです)。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
授乳がうまくいかない日があっても大丈夫
今日ここまで頑張っている時点で、あなたは十分に頑張っています🙂
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。


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