体重が増えない時のチェックポイント｜ミルク拒否との関係と原因・対応のまとめ

赤ちゃんの体重が思うように増えないと、「ミルク拒否？」「哺乳瓶が合わない？」「病気？」と不安になりますよね。結論から言うと、体重が増えない原因の多くは“飲めている量が足りていない”ことであり、多くの場合は原因の整理と授乳方法の調整で改善していきます。

この記事では、体重が増えないときに必ず確認すべきポイント・月齢別の注意点・受診が必要なケースをまとめています。

ミルク拒否や哺乳瓶拒否と関連するケースも多いため、適宜以下の記事も参考になります。
👉 ミルク拒否の原因一覧
👉 月齢別のミルク量の目安
👉 脱水症状の見分け方

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結論：チェックすべきポイントは「量・頻度・飲み方・体調」の4つ

体重が増えないときは、医学的にも育児支援の現場でも、次の4つのカテゴリーで原因を整理します。

• ① 飲んでいる「量」が足りているか
• ② 授乳の「間隔・頻度」が適切か
• ③ 哺乳の「技術・飲み方」に問題がないか
• ④ 背景に「体調の不調」がないか

特に多いのが①〜③で、ここを整えるだけで改善することがほとんどです。逆に④は受診が必要になるケースがあり、早めの判断が大切です。

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① 飲んでいる「量」不足が最も多い原因

体重が増えない赤ちゃんの多くは、単純に摂取カロリーが少ない状態です。
月齢別の目安は以下の記事が詳しいです。
👉 月齢別のミルク適量まとめ

● よくある量不足の原因

• ミルク拒否・哺乳瓶拒否があり十分に飲めていない
• 月齢より小さい乳首サイズを使用している
• 哺乳瓶が赤ちゃんの好みに合っていない
• 飲み始めて途中で泣いてしまう（疲れ・姿勢・温度）

例えば「飲み始めだけ飲んで途中で泣く」場合は
👉 途中で泣く原因と対処法 が参考になります。

また、「哺乳瓶だけ嫌がる」ケースは
👉 哺乳瓶だけ嫌がる特徴 が役立ちます。

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② 授乳の「頻度・間隔」がそろっているか

飲んでいる量を把握しても、授乳間隔が空きすぎていると総量が不足します。

● よくある頻度の問題

• 授乳間隔が4〜5時間以上あいてしまう
• 昼夜で飲む量の差が大きい
• 遊び飲みで回数は多いが1回量が少ない

授乳間隔の調整方法はこちらで解説しています。
👉 授乳間隔の目安と調整の仕方

また、授乳間隔が短すぎて疲れてしまうケースは
👉 授乳間隔が短すぎる時の対応

夜間の間隔があきすぎるケースは
👉 夜間授乳のリズムと間隔 を参照ください。

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③ 哺乳の「飲み方・技術」に問題があるケース

体重が増えない赤ちゃんに多いのが、飲み方の癖や姿勢の影響です。

● よくある飲み方の問題

• 深くくわえられていない（浅吸い）
• 舌の動きが弱い・不規則
• 姿勢が斜めで飲みにくい
• 哺乳瓶の角度が合っていない

こうした場合、飲ませ方の工夫が必要です。
👉 飲みやすくなる抱き方・角度
👉 飲ませ方のコツ

乳首サイズの選び間違いも非常に多いため、
👉 月齢別乳首サイズの選び方 もチェックしてください。

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④ 体調の不調が背景にあるケース（受診の目安）

以下の症状がある場合は、ミルク拒否が原因ではなく体調不良が背景にある可能性があります。

• 明らかに機嫌が悪い・元気がない
• 発熱・下痢・嘔吐などの消化器症状
• 発疹や皮膚症状が急に増えた
• 脱水症状が疑われる
• 呼吸が早い・ゼーゼーしている
• おしっこの回数が極端に少ない

脱水は特に注意が必要です。
👉 脱水症状の見分け方

また、食物アレルギーが関係するケースは
👉 ミルクアレルギーの可能性

体重増加が不良で、かつ上記の症状があるときは、早めの受診を検討してください。

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月齢別：体重が増えにくい時にチェックすべきポイント

同じ「体重が増えない」という悩みでも、月齢によって原因は大きく異なります。 以下に月齢ごとの注意点をまとめました。

月齢	よくある原因	チェックポイント
新生児〜1ヶ月	飲む力が弱い／哺乳リズムが安定しない	1回量が少なすぎないか ／ 授乳間隔が空きすぎていないか
2ヶ月	急なミルク拒否／刺激に敏感	哺乳瓶拒否の初期サイン／抱き方や温度の見直し
3ヶ月	遊び飲み／周りの刺激	静かな環境で授乳しているか／乳首サイズが合っているか
4〜5ヶ月	飲みムラ／昼夜逆転	1日の総量は足りているか／夜間の間隔が空きすぎていないか
6ヶ月前後	離乳食開始による影響	ミルク量が極端に減っていないか／離乳食とのバランス

月齢ごとの特徴を詳しく知りたい場合は以下も参考になります。
👉 新生児〜1ヶ月
👉 2ヶ月で急に飲まない原因
👉 3ヶ月の遊び飲み
👉 5〜6ヶ月と離乳食開始後のミルク拒否

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授乳環境や哺乳瓶の影響をチェックしよう

「量も間隔も問題なさそうなのに体重が増えない」という場合、授乳環境（匂い・姿勢・温度）が影響しているケースが多いです。

● よくある授乳環境の問題

• 部屋が明るすぎて刺激が多い
• 授乳直前に泣きすぎて疲れている
• ミルクの温度がその子の好みと合わない

詳しい解説はこちらにまとめています。
👉 授乳環境（匂い・姿勢・温度）の影響

● 哺乳瓶・乳首の見直しで改善するケースが多い

• 乳首の穴が小さく、飲むのに疲れてしまう
• その子は柔らかい乳首が苦手（またはその逆）
• ガラス製の方が飲みやすいタイプの子もいる

哺乳瓶関連の記事はこちら。
👉 乳首サイズの選び方
👉 おすすめの哺乳瓶比較

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体重が増えないときのチェックリスト

全て当てはまる必要はありません。1つでも気になる項目があれば調整の余地があります。

✔ 授乳量チェック

• 月齢の目安量に対して極端に少ない
• 1回量が増えてきていない
• ミルク拒否や哺乳瓶拒否がある

✔ 授乳間隔チェック

• 昼間の間隔が4時間以上あくことがある
• 夜間に6〜7時間以上連続であく
• 授乳のリズムが日ごとにバラバラ

✔ 飲み方・姿勢チェック

• 哺乳時にむせる／疲れやすい
• 抱き方が安定していない
• 途中で泣いたり嫌がる

✔ 体調チェック

• 発熱・下痢・嘔吐などがある
• おしっこの回数が1日5回以下
• 明らかに機嫌が悪い／ぐったりしている

チェックに複数当てはまる場合は、飲み方の改善や哺乳瓶の見直しで改善することが多いです。

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受診の目安：この症状があれば必ず相談を

以下の症状がある場合は、ミルク拒否や飲みムラではなく医学的な評価が必要なサインです。

• うんちに血が混じる・粘液便が続く
• 明らかな脱水のサイン（泣いても涙が出ない等）
• どんどん飲む量が減っていく
• 生後3ヶ月未満で48時間以上ほとんど飲めていない
• 体重が1週間以上まったく増えていない
• 顔色が悪い・ぐったりしている

受診先が分からない場合は、こちらも参考にしてください。
👉 ミルク拒否のときは何科を受診すべき？

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【医療者コメント】医師・産婦人科病棟看護師より

体重増加不良は、原因の多くが「飲めていないこと」にあります。ミルク拒否や哺乳瓶拒否が背景にある場合、授乳方法の調整で改善するケースがほとんどです。ただし、ぐったりしている・おしっこが少ないなどの症状がある場合は、脱水や感染症を含めて早めに受診をおすすめします。

赤ちゃんは毎日が成長の連続で、飲む量やペースも変わりやすいものです。焦らず、まずは「量・間隔・姿勢」の3つを確認してみてください。お母さんの負担が軽くなるよう、できるところから整えていきましょうね。

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育児に取り組むパパ・ママへ

体重が増えないと心配になりますが、育児書どおりにいかないことは本当に多いものです。あなたが毎日一生懸命に向き合っていることは、赤ちゃんにしっかり伝わっていますよ。

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この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次：ミルク拒否ガイド【保存版】