ベビースケールの使い方と選び方

ベビースケールの使い方と選び方|飲んだ量がひと目でわかる安心ガイド

「どれくらい飲めているかわからない…」「飲む量が少ない気がして不安」
そんな保護者の不安をやわらげるのがベビースケール(授乳スケール)です。

結論:ベビースケールは “飲んだ量の見える化” に最も効果的なツールで、ミルク拒否や飲みムラの早期発見に役立ちます。

特に次のような赤ちゃんに向いています。

  • 飲んだ量が毎回バラバラ
  • 途中で泣いて授乳が終わることが多い(→ 途中で泣く理由
  • 哺乳瓶を嫌がり始めている(→ 哺乳瓶拒否の特徴
  • 体重の増えがゆっくりで心配
  • 完ミや混合で量をしっかり把握したい家庭

ベビースケールは、授乳のストレスを減らすだけでなく、ミルク拒否を“早めに気づく”ための強力な助けになります。


  1. 💡 ベビースケールとは?どんな時に必要?
    1. ● 使用が特におすすめなケース
  2. 🍼 正しい使い方|ベビースケールは3ステップでOK
    1. ① 授乳前に体重を測定する
    2. ② 授乳後に再度体重を測る
    3. ③ 体重差=哺乳量(飲んだミルク量)になる
  3. ✨ ベビースケールのメリット|ミルク拒否の早期発見に役立つ
    1. ● メリット① 飲みムラの傾向がわかる
    2. ● メリット② 哺乳瓶拒否の兆候に気づける
    3. ● メリット③ 体重増加のチェックが正確
    4. ● メリット④ 混合育児のバランス調整がしやすい
  4. 📌 ベビースケールの選び方|失敗しない3つの基準
    1. ● ① 1g単位で測れる=授乳向けスケールの必須条件
    2. ● ② 赤ちゃんが動いても測りやすい形状
    3. ● ③ 操作がシンプルで授乳時にも使いやすい
  5. 🔍 人気のベビースケール比較表|用途別におすすめが分かる
  6. 🕒 いつ測ればいい?|測定のタイミングと頻度
    1. ● 基本:1日1回(朝または夜)
    2. ● ミルク拒否がある時:1日2〜3回
    3. ● 新生児期:必要な時だけ
  7. 📓 記録方法|飲んだ量の“見える化”でミルク拒否が分かる
    1. ① スマホアプリ(授乳記録アプリ)
    2. ② 紙の記録表
  8. 🍼 飲めていない時に気づけるサイン|ベビースケールが役立つ場面
  9. ❓ よくある質問(Q&A)
    1. Q1. 1回の授乳でどれくらい飲めていれば安心?
    2. Q2. スケールの誤差が気になる…
    3. Q3. 測りすぎてストレスになりませんか?
  10. 📘 まとめ|ベビースケールは「育児の安心」をつくるツール
  11. 🩺【医療者コメント】医師・産婦人科病棟看護師より
  12. 🌸 ミルク拒否に悩むパパ・ママへ
    1. 🩺この記事の執筆・監修者

💡 ベビースケールとは?どんな時に必要?

ベビースケールとは、授乳前後の体重差から飲んだ量(哺乳量)を正確に測定できる体重計のことです。

一般的には、1gの増減=約1mlのミルク摂取量として計算できます。

● 使用が特におすすめなケース

「泣く=まだ飲みたい」「飲まない=もういらない」ではないため、数字で把握できる安心感は大きいです。


🍼 正しい使い方|ベビースケールは3ステップでOK

ベビースケールの使い方はとてもシンプルで、次の3ステップだけです。

① 授乳前に体重を測定する

赤ちゃんの服装は毎回そろえると精度が安定します。

  • 肌着の厚さをそろえる
  • おむつは授乳前に交換しておく
  • できれば同じ時間帯に測る

授乳前の体重が誤差の元になるため、できるだけ同条件で測るのがポイントです。

② 授乳後に再度体重を測る

授乳が終わり、落ち着いたタイミングで再測定します。
泣いている状態や動きが激しいと誤差が出ます。

③ 体重差=哺乳量(飲んだミルク量)になる

以下の式で簡単に計算できます。

体重差(g) = 飲んだミルク量(ml)

たとえば:

  • 授乳前:5,600g
  • 授乳後:5,650g

差:50g → 約50ml飲んだという意味になります。

※おしっこやウンチ分で多少誤差が出ることがありますが、日々の傾向を見るには十分です。


✨ ベビースケールのメリット|ミルク拒否の早期発見に役立つ

スケールを使う最大のメリットは、“飲めていない理由”にいち早く気づけることです。

● メリット① 飲みムラの傾向がわかる

「今日は飲めた」「今日は飲めない」が記録として残ると、赤ちゃんのリズムが見えてきます。

ちょっとした変化で飲みムラが出ることがあるため、早期発見に役立ちます。
飲みムラとの付き合い方

● メリット② 哺乳瓶拒否の兆候に気づける

飲む量が急に減るのは、哺乳瓶が合っていないサインでもあります。

例:

数字で「飲めていない」と気づけば、次の対策がとても取りやすくなります。

● メリット③ 体重増加のチェックが正確

授乳量と体重増加は密接に関わっています。

特に:

  • 小さめに生まれた赤ちゃん
  • 体重増加がゆっくり
  • 吐き戻しが多い

こうした赤ちゃんは、スケールがあると安心度がぐっと上がります。

● メリット④ 混合育児のバランス調整がしやすい

母乳とミルクの「どれくらい飲めているか」が把握できれば、混合育児がスムーズになります。

例えば:

  • 母乳→ミルクの追加量を決めやすい
  • 夜間だけミルクの量を増やしたい時に便利
  • 母乳量が減ってきたかどうかの変化に気づきやすい

授乳の負担が大きく減るご家庭がとても多いです。


📌 ベビースケールの選び方|失敗しない3つの基準

ベビースケールは種類が多いため、次の3つを満たすものを選べば失敗しません。

  • ① 1g単位で測れる精度があること
  • ② 赤ちゃんが動いても測りやすい形状であること
  • ③ “授乳前後の測定”がしやすい操作性であること

● ① 1g単位で測れる=授乳向けスケールの必須条件

体重差は数十グラムのことが多いため、1g単位で測れる精度は必須です。

家庭用の大人向け体重計では10g〜100g単位のものが多く、授乳量の測定には向きません。

● ② 赤ちゃんが動いても測りやすい形状

以下のような特徴があると使いやすいです。

  • 計量台が広く、寝かせても安定する
  • 滑り止めがついている
  • 動いても数値が固定されるホールド機能がある

“軽く動くだけで数値が変わる”スケールはストレスの元になります。

● ③ 操作がシンプルで授乳時にも使いやすい

ミルクを準備しながらの測定になるため、片手でも扱える操作性が重要です。

例えば、

  • 電源がワンタッチで入る
  • 前回測定の値を保持してくれる
  • ミルク記録アプリと連動できるモデル

こうした機能があると、忙しい授乳中でもスムーズに使えます。



🔍 人気のベビースケール比較表|用途別におすすめが分かる

ここでは、家庭で使いやすいベビースケールを「目的別」で比較します。

製品タイプ 特徴 メリット 注意点
① ベビースケール(寝かせるタイプ) 最も一般的。広い台で安定。 新生児〜1歳まで長く使える やや大きめで保管場所が必要
② コンパクトスケール(小型) 軽量で持ち運びしやすい 省スペースで日常的に使いやすい 寝返りが多い子は測りにくい
③ 母乳量測定専用スケール 1g単位で高精度。産院で使われるタイプ。 混合育児に最適・誤差が少ない 価格が高め

完ミ・混合育児なら「1g単位で測れるベビースケール」が最もコスパが良いです。


🕒 いつ測ればいい?|測定のタイミングと頻度

ベビースケールは「毎回測る必要はありません」。
むしろ、次のように1日1〜3回で十分です。

● 基本:1日1回(朝または夜)

毎日の変化や飲みムラを把握しやすいタイミングです。

● ミルク拒否がある時:1日2〜3回

  • 途中で泣いて飲めない
  • 哺乳瓶だけ拒否するようになった
  • 体重増加が気になる

こうした時期だけ測定回数を増やすと、原因に気づきやすくなります。
(→ ミルク拒否の原因一覧

● 新生児期:必要な時だけ

新生児〜1ヶ月は飲む量が少なく個人差が大きいため、心配な日は測る、普段は測らない程度でOKです。


📓 記録方法|飲んだ量の“見える化”でミルク拒否が分かる

測っただけで終わりにせず、簡単に記録しておくとさらに役立ちます。
おすすめは次の2つ。

① スマホアプリ(授乳記録アプリ)

メリット:

  • 量・時間・睡眠の関係が分かる
  • グラフで飲みムラが見える
  • パートナーと共有できる

② 紙の記録表

メリット:

  • 一覧で比較しやすい
  • 授乳間隔や飲む量の癖に気づける

記録は「細かく書きすぎない」ことが継続のポイントです。
ザックリでも十分意味があります。


🍼 飲めていない時に気づけるサイン|ベビースケールが役立つ場面

ベビースケールは、次のような「ミルク拒否のサイン」を早期に発見できます。

  • 飲む量がいつもより20〜40ml少ない
  • 数日続けて飲む量が伸びない
  • 夜だけ飲めていない
  • 遊び飲みが増えた(→ 3ヶ月の遊び飲み
  • 吸い始めは飲むのに、途中で泣く(→ 途中で泣く理由

量の変化に早めに気づくことで、次のような対策がすばやく取れます。

ミルク拒否は、原因が複合的なことが多いため、数字で見えることは大きな武器になります。


❓ よくある質問(Q&A)

Q1. 1回の授乳でどれくらい飲めていれば安心?

→ 月齢によって目安は異なります。
こちらの記事が参考になります:
月齢別ミルク量まとめ

Q2. スケールの誤差が気になる…

→ おむつの状態や動きでの誤差は数ml程度。
1日の傾向を見る目的なら問題ありません。

Q3. 測りすぎてストレスになりませんか?

→ 毎回測る必要はありません。
心配な日だけ記録する“ゆるい使い方”で十分です。


📘 まとめ|ベビースケールは「育児の安心」をつくるツール

ベビースケールは、ミルク拒否や飲みムラを抱えるご家庭にとって、
赤ちゃんの飲めている量を正確に知るための心強い味方です。

ポイントをおさらいすると:

  • 1g単位で測れるスケールを選ぶ
  • 授乳前後を同条件で測る
  • 毎回でなく、気になる時だけでOK
  • 記録すると飲みムラやミルク拒否に気づきやすい

ミルクを飲まない理由は、赤ちゃんの成長・環境・乳首・哺乳瓶の相性などさまざま。
スケールは原因をひも解く手がかりになるため、「持っていて損のない育児ツール」の一つです。


🩺【医療者コメント】医師・産婦人科病棟看護師より

ベビースケールは、不安を抱えやすい授乳期のご家庭にとって、安心材料になりやすいアイテムです。特に飲む量が安定しない時期には、記録があるだけで次の一手を考えやすくなります。


🌸 ミルク拒否に悩むパパ・ママへ

毎日の授乳、本当におつかれさまです。「ちゃんと飲めているかな…」という不安は、どのご家庭にもあります。ベビースケールは、あなたの安心のために使うもの。不安が少しでも軽くなるなら、それだけで十分価値がありますよ。

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科病棟看護師/第一子育児中の母

           

📌 医療監修:
医師/乳幼児・児童発達分野にて勤務経験あり/第一子育児中の父

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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