ハイハイが始まると授乳が落ち着かなくなる理由|哺乳瓶拒否が増える“発達の波”と対策

発達と授乳トラブル

ハイハイが始まると授乳が落ち着かなくなる理由|哺乳瓶拒否が増える“発達の波”と対策

結論:ハイハイが始まる頃(目安:生後7〜10ヶ月前後)は、赤ちゃんの「動きたい」「見たい」「触りたい」が急激に強くなるため、授乳中に集中が切れやすくなります。結果としてミルク拒否・哺乳瓶拒否・飲まないが増えたり、授乳が落ち着かないように見えることがあります🙂

ただし多くは“病気”ではなく、発達(運動・認知・感情)の自然な流れで起こるものです。この記事では、ハイハイ期の授乳が乱れる原因と、今日からできる対策、そして受診を考えたいサインをやさしく整理します。

まず全体像(原因・対策・月齢別)をまとめて確認したい方はこちらもどうぞ。

👉 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ


ハイハイ期ってどんな時期?授乳が乱れやすい“土台”

ハイハイが始まると、赤ちゃんの世界は一気に広がります。自分で移動できるようになることで、

  • 「今ここを見たい」「あれを触りたい」という欲求が増える
  • 周りの音や人の動きに敏感になる
  • 気分(感情)の切り替えがまだ難しく、泣いて切り替えることもある

この状態で授乳をしようとすると、赤ちゃんの中では「飲む」よりも「動く・探索する」が優先されやすく、授乳が落ち着かなくなるのは自然なことです🙂

月齢別の見通しをつけたいときは、こちらも参考になります。

👉 関連記事:【7~8ヶ月】離乳食とミルクのバランスで飲まない原因


ハイハイが始まると授乳が落ち着かなくなる理由(よくある8つ)

理由① 「動きたい」が強すぎて、止まっていられない

ハイハイ期の赤ちゃんは、体を動かすことで脳が育つ時期でもあります。授乳の途中で、

  • 体をひねる
  • うつ伏せになりたがる
  • 哺乳瓶を押す/引っ張る

などが増え、「飲まない」「嫌がる」に見えることがあります。実際は“拒否”というより、体が動きたくて仕方ない状態のことも多いです。

理由② 周囲が気になって“キョロキョロ”(注意が分散)

ハイハイで移動できるようになると、「見えるもの」が増えます。授乳中も周りが気になって、飲むことに集中できないことがあります。

👉 関連記事:授乳中に周りを見て飲まない理由

理由③ 遊び飲みがピークになりやすい

ハイハイ期は、赤ちゃんの“試したい”気持ちが強くなるため、遊び飲みが増えることがあります。

  • 少し飲む→やめる→また飲む
  • 乳首(ニプル)を噛む
  • 哺乳瓶で遊ぶ

これは発達の一部で、必ずしも異常ではありません🙂

👉 関連記事:遊び飲みが原因のミルク拒否

理由④ “自分でやりたい”が強くなり、思い通りにならないと怒る

この時期は自己主張が増え、思い通りにいかないと泣いて表現することもあります。授乳でも、

  • 抱っこが嫌
  • 角度が嫌
  • 哺乳瓶の感触が嫌

などがはっきりしてきて、哺乳瓶拒否が目立つことがあります。

理由⑤ 離乳食が進み、ミルクの優先度が下がる

7〜10ヶ月頃は離乳食の量や回数が増えやすい時期です。その結果、

  • ミルクを飲む量が日によって変わる(飲みムラ)
  • 日中はあまり飲まず、寝る前や夜間に寄る

といった“ミルクの位置づけの変化”が起こることがあります。

理由⑥ 眠気と空腹のタイミングがズレる(昼寝が変化する)

活動量が増えると、疲れ方や眠気の出方も変わります。すると、

  • 眠すぎて飲めない
  • 空腹が強くなりすぎて泣いて飲めない

が起こりやすくなります。

👉 関連記事:昼寝と授乳サイクルの整え方

理由⑦ 授乳姿勢が不安定で、体が反る/嫌がる

ハイハイ期は体幹が強くなり、嫌な姿勢だとすぐ体を反らせます。抱っこが合わないと「反り返って飲まない」が起こりやすいです。

👉 関連記事:抱っこを嫌がる・反り返るときの授乳拒否

理由⑧ 乳首(ニプル)の流量・哺乳瓶の感触が合わなくなる

成長により吸う力が変わると、流量(出る速さ)が合わず「飲まない」に見えることがあります。

流量が遅すぎるかも 流量が速すぎるかも
・乳首を噛む/引っ張る
・途中で怒って泣く
・飲むのに時間がかかる
・むせる、咳き込む
・口の端から漏れる
・飲み始めから嫌がる

👉 関連記事:乳首の流量が合っているかどうかの見分け方|ミルク拒否・哺乳瓶拒否を防ぐ「サイン」と調整チェック


【比較表】発達による“落ち着かない授乳”と、注意したいサイン

発達の範囲で起こりやすい(見守りでOKになりやすい) 相談・受診を考えたい
・機嫌の良い時間がある
・尿量(おしっこ)が保てている
・日によって波がある(飲みムラ)
・環境を変えると少し飲める
・寝る前/眠いときは飲める
・ぐったりして元気がない
・尿量が明らかに減った/濃い尿が続く
・発熱、嘔吐が続く、呼吸が苦しそう
・体重が増えない/減ってきた
・痛がる様子がある(強く反る、泣き続ける)

👉 関連記事:ミルク拒否で受診すべき症状

👉 関連記事:脱水症状の見分け方


今日からできる対策|ハイハイ期のミルク拒否・哺乳瓶拒否を減らすコツ

対策① 授乳は「刺激を減らす」だけで改善することがある

ハイハイ期は周囲が気になりやすいので、環境調整が効きやすいです。

  • テレビ・スマホを消す(視界から外す)
  • 照明を少し落として落ち着ける
  • 授乳場所を固定してルーティン化

👉 関連記事:授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響

対策② 「先に動く→落ち着く→飲む」の順番を作る

動きたい欲求が強い時期は、授乳の前に少しだけ

  • ハイハイで遊ぶ
  • 体を動かして満足させる

を入れると、授乳に入りやすいことがあります。ポイントは“疲れさせる”ではなく、満足させて切り替えることです🙂

対策③ 授乳は「短く・回数で補う」発想にする

この時期は長時間じっと飲むのが難しい子も多いです。

  • 1回の授乳を短めに切り上げる
  • 飲めた成功体験を残して終える
  • 回数でトータルを整える

という考え方が、哺乳瓶拒否の悪化を防ぐ助けになります。

対策④ 抱き方・角度を見直して「体の安定」を作る

体が動く時期ほど、姿勢が不安定だと嫌がりやすいです。

  • 授乳クッションで高さを調整
  • 赤ちゃんの背中〜首の支えを強める
  • 反り返る子は横抱きより“少し起こし気味”が合うことも

👉 関連記事:飲みやすくなる抱き方・角度

対策⑤ タイミングは「眠気が来る前〜来始め」を狙う

活動量が増えると、眠いときほど落ち着いて飲めることがあります。

  • 昼寝前後
  • 寝る前(入眠ルーティンの一部)
  • 泣き切る前(空腹MAXを避ける)

👉 関連記事:眠気のタイミングでミルクを拒否する理由

対策⑥ 乳首(ニプル)・流量の“1回チェック”をする

急に飲まなくなったときは、発達要因に加えて流量のミスマッチが重なっていることもあります。以下の順で見ると迷いにくいです。

  1. むせる/漏れる → 速すぎないか
  2. 噛む/怒る/時間が長い → 遅すぎないか
  3. 乳首が潰れる → 劣化・形状が合わない可能性

👉 関連記事:月齢別乳首(ニプル)サイズの選び方

対策⑦ ミルク拒否を悪化させる「NG対応」を避ける

ハイハイ期は“自分の意思”が育つ時期なので、無理に飲ませると「哺乳瓶=嫌なもの」になりやすいです。

  • 口へ押し込む
  • 泣いているのに追いかけて飲ませる
  • 飲めないことを叱る

代わりに、

  • いったん休憩して落ち着かせる
  • 環境を整えて再トライ
  • その回は切り上げて、次のタイミングへ

のほうが結果的に近道になることが多いです🙂

👉 関連記事:ミルク拒否中にやってはいけないNG対応


チェックリスト|ハイハイ期の「落ち着かない授乳」で見直すポイント

  • ☐ 授乳場所の刺激(音・光・視界)を減らした
  • ☐ 授乳前に少し動いて満足する時間を作った
  • ☐ 1回を短くして“成功で終わる”意識にした
  • ☐ 抱き方・角度を見直して体を安定させた
  • ☐ 眠気が来る前〜来始めのタイミングを狙った
  • ☐ 乳首(ニプル)流量の合い具合を確認した
  • ☐ 尿量(おしっこ)と機嫌が保てている

「少ないのか、飲みムラなのか」が不安なときは、判断軸を整理したこちらも役立ちます。

👉 関連記事:飲みムラとの付き合い方


よくあるQ&A|ハイハイ期のミルク拒否・哺乳瓶拒否

Q1. 日中ぜんぜん飲まないのに、夜は飲むのは大丈夫?

活動量が増えると、日中は興味が勝って飲みが落ち、夜(眠気があるとき)にまとまって飲む子もいます。尿量や体重が保てていれば、発達の範囲のことも多いです🙂

Q2. 抱っこすると反って怒ります。どうしたらいい?

姿勢が不安定だったり、今は「動きたい」気持ちが強いのかもしれません。授乳前に少し動いて満足させ、落ち着ける環境で、角度を調整してみてください。

👉 関連記事:抱っこを嫌がる・反り返るときの授乳拒否

Q3. 離乳食が増えたらミルクが減ってもいい?

離乳食の進み方には個人差があります。ミルクが減っても、体重増加や尿量が保てていれば心配が少ないケースもあります。ただし急に極端に減る、体重が増えない場合は相談をおすすめします。

👉 関連記事:体重が増えない時のチェックポイント


【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

ハイハイが始まる時期は、赤ちゃんの世界が広がって「飲むより動きたい」が強くなることがよくあります。まずは静かな環境姿勢の安定を整え、授乳を“短く成功で終える”工夫をしてみてください。飲めない日があっても、できたところを大切にしてあげると安心につながります🙂

ハイハイ期の授乳の乱れは発達によることが多い一方で、脱水や感染症、体重減少などが隠れる場合もあります。特に尿量が明らかに減る、ぐったりする、発熱・嘔吐が続く、体重が増えない/減るといったサインがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。迷うときに相談するのは、とても良い判断です。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

授乳が落ち着かない時期は、がんばっているほど不安になりますよね。
でも、赤ちゃんの成長の波の中で向き合っているだけで十分すごいことです🙂

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。

👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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