哺乳瓶(乳首)の吸い付きが浅い原因|口の動き・姿勢・乳首の見直し

授乳テクニック

哺乳瓶(乳首)の吸い付きが浅い原因|口の動き・姿勢・乳首の見直し

結論から言うと、哺乳瓶(乳首)の吸い付きが浅いときは、①口の動き(吸う力・舌の使い方)②姿勢や角度③乳首(ニプル)の形・硬さ・流量のどこかが合っていないことが多いです。吸い付きが浅いままだと、空気を飲み込みやすくなったり、ミルクがうまく出ずに疲れてしまったりして、ミルク拒否・哺乳瓶拒否(飲まない/途中で泣く)につながることもあります。

ただし、原因は1つだけとは限りません。「赤ちゃんの癖」「発達の時期」「授乳環境」なども絡みます。この記事では、今すぐできる見分け方→対策の順で、やさしく整理します😊

全体像から知りたい方はこちら。
👉 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ


吸い付きが浅いってどんな状態?まずは「よくあるサイン」を確認

「浅い吸い付き」は、哺乳瓶の乳首をくわえる深さが浅く、吸うときの密閉(シール)がうまく作れない状態です。母乳でいう“浅飲み”に近いイメージで、哺乳瓶でも起こります。

✅ 吸い付きが浅いときのサイン(チェックリスト)

  • ☐ 乳首が口の先っぽに引っかかっている感じがする
  • ☐ 飲んでいるとカチカチ・チュパチュパ音がしやすい(空気が混ざる)
  • ☐ 口角からミルクが漏れる/よだれが増える
  • ☐ 飲む途中でむせる、咳き込む
  • ☐ 乳首が潰れる/吸っても戻りが遅い
  • ☐ 途中で怒る・泣く/飲むのをやめる
  • ☐ 授乳後にげっぷが多い/お腹が張って不機嫌

「途中で泣く」タイプの原因整理は、こちらも役立ちます。
👉 飲み始めは飲むのに途中で泣く理由


吸い付きが浅いと、なぜ「飲まない」「拒否」につながるの?

赤ちゃんが哺乳瓶を飲むときは、乳首を深くくわえて密閉し、吸う→飲み込む→呼吸するをリズムよく繰り返します。吸い付きが浅いと、このリズムが崩れやすくなります。

浅い吸い付きで起こりやすい困りごと

  • 空気を飲み込みやすい → げっぷが増える/お腹が張って不快
  • 吸っても出にくい → 疲れて怒る/途中で飲むのをやめる
  • 出すぎてむせる(密閉が不安定で調整がきかない)
  • 口の中が痛い・違和感 → 哺乳瓶自体が嫌になる(哺乳瓶拒否へ)

さらに「飲ませよう」と焦るほど、押し込みが強くなりやすく、赤ちゃんはますます反発する…という悪循環にもなりがちです。心の負担が大きいときは、こちらも参考にしてくださいね。
👉 ミルクを飲まないと焦ってしまう…“焦りの正体”とコントロール法


原因は大きく3つ:口の動き/姿勢/乳首(ニプル)

吸い付きが浅い原因は、次の3カテゴリに分けて考えると整理しやすいです。

カテゴリ よくある原因 目立つサイン まず試す対策
口の動き 吸う力が弱い/舌の使い方が未熟/疲れている すぐ寝る、吸うのが浅い、乳首が潰れる 休憩を挟む/ペース調整
姿勢・角度 首が反る/顎が引ける/抱き方が合わない むせる、漏れる、途中で怒る 角度・支え方を修正
乳首(ニプル) 硬さ・形が合わない/流量が合わない/劣化 出すぎ・出なさすぎ、潰れる、噛む 流量見直し/新品交換

【原因①】口の動き(吸う力・舌・リズム)が未熟/崩れている

特に新生児〜低月齢では、口の動き(吸う・飲む・呼吸)がまだ上手に連携しないことがあります。疲れたり眠かったりすると、吸い付きが浅くなりやすいです。

よくあるパターン

  • 吸う力が弱い:乳首を深く引き込めず、先端だけくわえる
  • 舌の動きがぎこちない:密閉が作れず、チュパチュパ音が増える
  • 疲れて浅くなる:最初は飲めるが途中で浅くなり、泣く/やめる

今日からできる対策(口の動き編)

  • 一度リセット:泣き始めたらいったん口から外して、抱っこで落ち着かせる
  • 休憩を挟む:1〜2分ごとに軽く休ませて、息を整える
  • 授乳ペースを調整:出すぎ・出なさすぎを感じたら、乳首と合わせて調整する

ペース調整の具体例はこちら。
👉 ミルクを飲まないときの授乳ペース変更テクニック

また、新生児期の「うまく飲めない」は珍しくありません。月齢別の背景はこちらも。
👉 【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安


【原因②】姿勢・角度が合っていない(顎・首・体の支え)

吸い付きの深さは、口だけでなく「姿勢」の影響を強く受けます。顎が引けすぎる/首が反る/体がねじれると、乳首を深くくわえにくくなります。

姿勢が原因のサイン

  • 抱き方を変えると、急に飲める
  • 飲んでいる途中で反り返る・抱っこを嫌がる
  • むせる・漏れるが、角度調整で改善する

反り返り・抱っこ拒否が強いときは、別の要因(発達・刺激)も絡みます。
👉 抱っこを嫌がる・反り返るときの授乳拒否

飲みやすくなる「基本姿勢」3ポイント

  • 耳・肩・腰が一直線になるように支える(体がねじれない)
  • 顎が軽く上がる位置(引きすぎない)
  • 哺乳瓶を押し込まない(赤ちゃんが自分でくわえ直せる余裕)

抱き方・角度の詳細はこちら。
👉 飲みやすくなる抱き方・角度


【原因③】乳首(ニプル)の形・硬さ・流量・劣化が合っていない

吸い付きが浅く見えるとき、実は「乳首が合っていない」こともよくあります。乳首が硬すぎると深くくわえにくく、流量が合わないと赤ちゃんが混乱しやすいです。

乳首が合っていない時に起きやすいこと

  • 硬すぎる → うまく引き込めず、先端だけくわえる
  • 流量が遅すぎる → 疲れて浅くなり、怒る/飲まない
  • 流量が速すぎる → むせて嫌になり、浅くくわえて逃げようとする
  • 劣化 → 潰れる、裂ける、弾力がなくなり飲みにくい

流量が合っているかの見分け方は、ここがいちばん参考になります。
👉 乳首の流量が合っているかどうかの見分け方

乳首が潰れると吸い付きが浅く見えやすいです。
👉 哺乳瓶の乳首がすぐ潰れる原因

また、乳首のサイズ(段階)が合っていない場合もあります。
👉 月齢別乳首(ニプル)サイズの選び方


まず何から直す?おすすめは「姿勢→乳首→ペース」の順

いろいろ試すと混乱しやすいので、優先順位を決めて進めるのがおすすめです。基本はお金がかからず効果が出やすい順が安心です。

✅ 優先順位チェック

  1. 姿勢・角度(抱き方・首の支え)を整える
  2. 乳首の劣化が疑わしければ新品に交換(まず乳首だけ)
  3. 流量・サイズの見直し
  4. 授乳ペース(休憩・リズム)を整える

「交換前にやるべきチェック」も合わせてどうぞ。
👉 哺乳瓶を変える前にやるべきチェックリスト

【実践】吸い付きが浅いときの“くわえ直し”手順(1分でできる)

吸い付きが浅いと感じたら、無理に飲ませ続けるより「くわえ直し」で整える方がうまくいくことが多いです。次の手順を試してみてください😊

くわえ直しの手順

  1. いったん外す(口角に指を入れて、そっと密閉をほどく)
  2. 姿勢を整える(耳・肩・腰が一直線/顎を引きすぎない)
  3. 上唇に乳首を軽く当てる(“口を開ける合図”を作る)
  4. 口が大きく開いた瞬間に、浅く当てる→赤ちゃんが引き込むのを待つ
  5. チュパチュパ音や漏れが減ったらOK(深くくわえられているサイン)

ポイントは、押し込まないことです。赤ちゃんが自分で調整できる余裕があると、深い吸い付きが作りやすくなります。


【場面別】吸い付きが浅くなりやすいタイミングと対処

同じ赤ちゃんでも、状況によって吸い付きが浅くなることがあります。「うちの子だけ?」と不安になりやすいところですが、よくある場面を知っておくと安心です。

眠い・うとうとのとき(浅くなりやすい)

  • 眠気で口の力が抜けて、先端だけくわえる
  • 対策:部屋を少し暗く/抱っこで落ち着かせてから再トライ

👉 眠気のタイミングでミルクを拒否する理由

興奮・泣きが強いとき(吸うリズムが崩れる)

  • 泣いて呼吸が荒いと、密閉が作れず空気を飲みやすい
  • 対策:授乳前に落ち着かせるルーティンを作る

👉 ミルク前のルーティン作り(赤ちゃんを落ち着かせる方法)

周りが気になる時期(集中が切れて浅くなる)

  • キョロキョロして口の位置がずれる
  • 対策:静かな環境/目線が合う位置で授乳

👉 授乳中に周りを見て飲まない理由


【比較表】吸い付きが浅い原因:姿勢 vs 乳首 vs 発達・気分

状況 姿勢が原因かも 乳首が原因かも 発達・気分が原因かも まず試すこと
抱き方を変えると飲む 角度・支え方を固定して再現性チェック
むせる・漏れるが増えた ◎(流量速い/劣化) 乳首交換→流量見直し
吸うと乳首が潰れる ◎(劣化/硬さ) ○(吸う力弱い) 新品乳首+休憩+締め具合確認
日によって良い/悪いが大きい 環境・眠気・興奮の整え方を優先

乳首を見直すときのコツ:いきなり総入れ替えしない

吸い付きが浅いと「哺乳瓶を変えよう!」となりがちですが、まずは乳首(ニプル)だけの見直しが失敗しにくいです。

✅ 乳首見直しのステップ

  • Step1:乳首が劣化していないか確認(裂け・変形・ベタつき)
  • Step2:新品に交換して、飲み方が変わるか観察
  • Step3:改善が薄い場合、流量・サイズを調整

乳首の経年劣化が気になる場合はこちら。
👉 哺乳瓶乳首の経年劣化とミルク拒否


それでも改善しないとき:哺乳瓶拒否・ミルク拒否の他の原因もチェック

吸い付きが浅いのが「結果」で、原因は別にあることもあります。例えば、空腹じゃない、環境が合わない、味が苦手、などです。以下を軽く確認してみてください。

✅ 追加チェック

  • ☐ 授乳間隔が短く、空腹じゃない可能性は?
  • ☐ 温度が好みに合っていない?
  • ☐ 匂い・素材が苦手?
  • ☐ 口に含んで吐き出す(味・出方の違和感)?

空腹サインの見分けはこちら。
👉 空腹じゃないときの見分け方

授乳環境が影響することも多いです。
👉 授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響


受診の目安:吸い付きが浅い+体調不良のサインがあるとき

吸い付きが浅いだけなら様子を見られることも多いですが、次のようなサインがある場合は、哺乳瓶の工夫だけで抱えず、医療機関へ相談してください。

  • おしっこが明らかに少ない/半日以上ほとんど出ない
  • ぐったり、顔色が悪い、反応が弱い
  • 発熱、嘔吐が強い、下痢が続く
  • 体重が増えない・減ってきた

受診の目安はこちらで整理しています。
👉 ミルク拒否で受診すべき症状


まとめ:吸い付きが浅いときは「姿勢・乳首・ペース」を順番に整えよう

  • 吸い付きが浅い原因は口の動き/姿勢/乳首の3つに分けると整理しやすい
  • まずは姿勢・角度を整え、押し込まずに“引き込む”のを待つ
  • 次に乳首の劣化流量を見直す(迷ったら乳首だけ新品交換)
  • 泣き・興奮・眠気など、その日の状態でも浅くなるので、リセットと休憩が有効

【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

哺乳瓶の吸い付きが浅いと「飲めていないのでは」と不安になりますよね。でも、抱き方や角度、乳首の状態を少し整えるだけで、赤ちゃんがぐっと飲みやすくなることも多いです。まずは押し込まずに、口が大きく開いたタイミングでくわえ直すこと、そして乳首の劣化がないかを見てみてくださいね。

吸い付きが浅い背景には、発達や疲れ、鼻づまりなどの体調要因が隠れていることもあります。哺乳瓶の調整で改善しない場合でも、すぐに重大な問題とは限りませんが、おしっこの回数が減る、ぐったりする、体重増加が止まるなどがあれば早めに相談しましょう。赤ちゃんの全身状態を確認しながら、適切な対応を一緒に考えていけます。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

授乳がうまくいかない日は、本当に心が疲れますよね。毎回完璧じゃなくて大丈夫。
できる工夫を1つずつ試していけば、赤ちゃんに合う形がきっと見つかります。

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次: ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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