赤ちゃんが発熱でミルクを飲まない|何時間で受診?脱水サインと水分の取り方

病院受診すべきサイン

赤ちゃんが発熱でミルクを飲まない|何時間で受診?脱水サインと水分の取り方

赤ちゃんが発熱してミルクを飲まないときは、まず「脱水のサインがないか」「月齢(特に3ヶ月未満かどうか)」で受診の判断がしやすくなります。結論から言うと、3ヶ月未満の発熱や、ぐったり・呼吸が苦しそう・尿が極端に少ないなどがある場合は、時間を待たずに医療機関へ相談してください。反対に、元気が保てていて尿も出ている場合は、まずは少量ずつの水分補給環境調整で様子をみられるケースもあります。

この記事では、0〜12ヶ月の赤ちゃんが発熱でミルク拒否(哺乳瓶拒否)になったときに、何時間で受診すべきか脱水の見分け方水分の取り方を、やさしく整理します🌿

関連する総合ガイドはこちら:
🌻 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ


まず結論|発熱でミルクを飲まないときの「受診の目安」

「何時間飲まないと受診?」は、実は時間だけでは決めにくいです。大切なのは、月齢・元気さ・脱水サイン・呼吸・持病の組み合わせ。目安を先にまとめます。

今すぐ受診・救急相談を考えたいサイン(時間を待たない)

  • 生後3ヶ月未満で、体温が高い(発熱の程度に関わらず、まず相談が安心)
  • ぐったりして反応が弱い/いつもより明らかに元気がない
  • 呼吸が苦しそう(息が速い、胸がへこむ、ゼーゼー、顔色が悪い)
  • けいれんが起きた、または意識がはっきりしない
  • 水分がほとんど取れない尿が極端に少ない
  • 嘔吐(吐き戻しではない)を繰り返す/胆汁のような緑色、血が混じる など
  • 強い脱水が疑われる(後述のチェックリストで複数当てはまる)

「ぐったり」などが気になるときは、あわせてこちらも参考にしてください:ミルク拒否でぐったり…受診の目安

当日〜翌日には受診を検討(相談しておくと安心)

  • 発熱が続き、ミルク拒否が長引いている
  • 尿は出ているが、回数が減っている/濃い
  • 咳・鼻づまりで飲めそうで飲めない状態が続く
  • 解熱後も元気や食欲(哺乳量)が戻らない

脱水が心配なときは、こちらも一緒にどうぞ:脱水症状の見分け方
ミルク拒否で尿が少ない・濃い・臭い…脱水のサイン?


「何時間で受診?」の考え方|時間より“尿と元気”が大事

赤ちゃんが発熱すると、体はウイルスや細菌と戦うためにエネルギーを使います。その結果、だるさ・眠気が増え、ミルクを飲まない(哺乳瓶拒否)状態になりやすいです。
しかし「飲まない時間」だけで判断すると、必要以上に不安になったり、逆に危険サインを見逃したりします。

受診判断で見てほしい3つの軸

  • ①月齢:特に生後3ヶ月未満は慎重に
  • ②元気さ:ぐったり、反応が弱い、呼吸が苦しいなど
  • ③脱水のサイン:尿の回数、口の乾き、涙、前頭部のへこみ等

「ミルク拒否が続くけど、原因が熱以外もありそう…」という場合は、一般的な原因整理も役立ちます:ミルク拒否の原因一覧


チェックリスト|脱水症状の見分け方(家でできる)

脱水とは、体から水分が不足している状態です。赤ちゃんは体が小さく、発熱や下痢・嘔吐で水分が減りやすいので、早めのチェックが大切です。

脱水サインチェック(当てはまるほど要注意)

  • おしっこの回数が明らかに減った(オムツが長時間ほとんど濡れない)
  • 尿の色が濃い/においが強い
  • 口の中(唇・舌)が乾いている
  • 泣いても涙が少ない
  • ぐったりして、目に力がない
  • いつもより明らかに機嫌が悪い、または反応が鈍い
  • 皮膚がカサついている、手足が冷たい
  • (乳児)頭のてっぺん(大泉門)がへこんでいるように見える

※「大泉門(だいせんもん)」とは、赤ちゃんの頭の骨がまだ柔らかい部分のことで、月齢が低いほど分かりやすいことがあります。
脱水の詳細は、こちらでより丁寧に解説しています:脱水症状の見分け方


発熱でミルク拒否が起こる理由|「飲まない」は珍しくない

発熱時にミルクを飲まない(哺乳瓶拒否)理由は、いくつか重なります。原因を知ると、過度に自分を責めずに済みます。

  • だるさ・眠気:熱で体力を使い、飲む気力が落ちる
  • 喉の痛み:飲み込むと痛くて嫌がることがある
  • 鼻づまり:息がしにくくて飲めない(特に哺乳瓶は呼吸が詰まりやすい)
  • 胃腸の不調:感染症で気持ち悪さが出ると飲めない
  • 環境ストレス:体調不良で刺激に敏感になり、授乳を嫌がる

鼻づまりや咳が強いときは、こちらも役立ちます:咳・鼻づまりでミルクを飲まない


家でできる対策|「少量ずつ、回数を増やす」が基本

発熱時は、普段と同じ量を一気に飲めないことがあります。そんなときは、量より“回数”で水分を確保するのがコツです。

水分の取り方:基本の方針

  • 一度にたくさんより、少量をこまめに
  • 飲ませるたびに泣いてしまうなら、落ち着かせてから短時間で
  • 無理に飲ませず、飲めた分を積み上げる

泣いて飲めないときは、落ち着かせ方も重要です:泣きすぎてミルクを飲めないときの落ち着かせ方

比較表|発熱時に試しやすい“水分の選択肢”

選択肢 向いている状況 ポイント
母乳 いつも母乳を飲める赤ちゃん 少量頻回がしやすい。吸啜(きゅうてつ=吸う動き)が落ちているときは無理せず。
ミルク(粉・液体) 普段ミルク中心/混合 普段の濃さでOK。吐き気があるときは少量ずつ。無理に完飲を狙わない。
経口補水液(乳児用/小児用) 飲めない+脱水が心配 水分と電解質(ナトリウム等)を補える。年齢や量は製品・医師の指示に従う。
湯冷まし・白湯 少量なら飲める/暑がっている 水分は補えるが、脱水が強いときは電解質も重要。迷うときは相談が安心。

※「電解質(でんかいしつ)」とは、体の水分バランスに関わる塩分などの成分です。汗や下痢・嘔吐で失われやすく、脱水が強いときは水だけより電解質も重要になることがあります。


授乳のコツ|熱でつらい日は“いつも通り”にこだわらない

発熱時は、授乳ペースが乱れて当然です。普段の正解を一旦手放して、赤ちゃんが受け入れやすい形に寄せると、ミルク拒否が軽くなることがあります。

飲ませやすくする工夫(できる範囲でOK)

  • 室温・服装:暑すぎ・寒すぎを避ける(汗だくは飲みにくくなりがち)
  • 鼻づまりケア:授乳前に鼻が通るだけで飲みやすさが変わることも
  • 抱き方・角度:少し上体を起こすと飲みやすいことがある
  • 乳首(ニプル):体調が悪い日は「いつもより楽に飲める」条件が重要
  • 短時間で切り上げる:長時間粘ると、哺乳瓶拒否が強化されることがある

抱き方の調整はここで詳しく:飲みやすくなる抱き方・角度
授乳ペースの工夫も役立ちます:ミルクを飲まないときの授乳ペース変更テクニック


やってはいけないNG対応|焦るほど逆効果になりやすい

発熱でミルクを飲まないと、どうしても焦ってしまいます。ただ、次の対応はミルク拒否(哺乳瓶拒否)を強めたり、吐き気を悪化させたりすることがあります。

  • 泣いているのに無理に口へ突っ込む(のどを刺激して吐きやすい)
  • 「飲むまで終わらない」ように長時間粘る
  • 短時間に大量を飲ませようとする(吐き戻し・嘔吐につながることがある)
  • 自己判断で極端に濃く薄くするなど、濃度を大きく変える

NG対応は、こちらで体系的にまとめています:ミルク拒否中にやってはいけないNG対応


月齢別に注意したいポイント|「同じ発熱」でも判断が変わる

赤ちゃんの月齢によって、発熱時のリスクや、ミルク拒否の起こりやすさが少しずつ異なります。ここでは“ざっくりの見方”を整理します。

新生児〜1ヶ月:迷ったら早めに相談が安心

  • 体温調節が未熟で、体調変化が大きく出やすい
  • 「普段と違う」が重要なサインになりやすい

あわせて:【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安

2〜4ヶ月:発熱+哺乳量低下はセットで起きやすい

  • 眠気やだるさで哺乳瓶拒否が出やすい
  • 鼻づまりの影響を受けやすい

月齢別の飲まない問題:【2ヶ月】急にミルクを飲まなくなる原因と対策
【4ヶ月】哺乳瓶拒否が増える理由と対策

5ヶ月以降:飲みムラ・発達要因も混ざりやすい

  • 体調不良に加え、遊び飲み・周囲への注意(気が散る)などの影響も
  • 離乳食開始後は、ミルクの優先度が落ちることもある

離乳食期の考え方:【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否と対処


よくあるQ&A|発熱でミルクを飲まないとき

Q1. 何時間飲まなかったら危険ですか?

「○時間で危険」と一律には言えません。尿が出ているかぐったりしていないか呼吸が苦しくないか、そして月齢(特に3ヶ月未満)が大切です。
迷うときは、脱水チェックリストを確認し、心配が強ければ医療機関や相談窓口に連絡するのが安心です。

Q2. 熱がある日は、ミルクの量が減っても大丈夫?

一時的に減ることは珍しくありません。ただし、減り方が大きい尿が減っているぐったりしている場合は注意が必要です。
普段の量と比べると不安が強くなるので、「今日1日の水分がどれくらい取れたか」をざっくり見ていく方が気持ちも保ちやすいです。

Q3. 哺乳瓶を嫌がって飲まない(哺乳瓶拒否)だけなら、熱が原因?

熱でしんどい日は哺乳瓶が嫌になることがありますが、普段から哺乳瓶拒否がある場合は、環境・乳首の流量・温度・授乳ペースなども関係します。
慢性的に困っている場合は、こちらも参考に:哺乳瓶拒否を克服する方法

Q4. 嘔吐もあって飲めないときは?

嘔吐があるときは、少量頻回でも難しい場合があります。繰り返す嘔吐、緑色(胆汁)っぽい、血が混じる、ぐったりなどがあれば早めの受診が安心です。
詳しくはこちら:嘔吐(吐き戻しではない)で飲めないとき


受診の目安まとめ|迷ったときの「最終チェック」

最後に、受診の判断をもう一度まとめます。チェック項目に当てはまるほど、早めの相談が安心です。

最終チェックリスト

  • 生後3ヶ月未満の発熱
  • ぐったりして反応が弱い/顔色が悪い
  • 呼吸が苦しそう(息が速い、胸がへこむ、ゼーゼー)
  • 尿が明らかに少ない/濃い尿が続く
  • 水分がほとんど取れない状態が続く
  • 嘔吐・下痢が強い、または繰り返す
  • けいれん、意識がはっきりしない

「どの科に行けばいい?」と迷うときは:ミルク拒否のときは何科を受診すべき?


【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

発熱でミルクを飲まないとき、パパ・ママがいちばん苦しくなるのは「飲ませなきゃ」という焦りです。ですが、体調が悪い日はいつも通りに飲めないこともあります。少量ずつ・回数を増やす抱っこや環境を整えるなど、できる範囲で工夫しながら「飲めた分」を積み上げていくのが現実的です。泣いて嫌がるときは、一度落ち着かせてから短時間で切り上げる判断も大切です。

発熱時の哺乳不良で重要なのは、時間そのものよりも、全身状態(ぐったり、呼吸)脱水(尿の回数、口の乾き、涙など)です。特に生後3ヶ月未満の発熱は重症感染症が隠れる可能性もあるため、早めの相談が安全です。迷ったら「安心材料を増やすための受診・相談」と考えてよいと思います。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

赤ちゃんが熱を出してミルクを飲まないと、心配で胸がぎゅっとなりますよね。
今日できることを一つずつで大丈夫。あなたの頑張りは、ちゃんと赤ちゃんに届いています。

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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