下痢が続いてミルクを飲まない…|脱水を防ぐコツと病院に行くタイミング
赤ちゃんの下痢が続いて、ミルク拒否(哺乳瓶拒否)まで重なると、とても不安になりますよね。結論から言うと、下痢のときに一番大事なのは「脱水を防ぐこと」です。そして受診のタイミングは、「下痢の回数」よりも尿の量・ぐったり感・水分が取れているかで判断しやすくなります。
この記事では、0〜12ヶ月の赤ちゃんが下痢でミルクを飲まないときに、家庭でできる対策(脱水予防・飲ませ方のコツ)と、病院に行く目安をやさしく整理します🌿
全体像を先に見たい方はこちら:
🌻 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
まず結論|下痢+ミルクを飲まないときの受診目安
「何時間飲まなかったら受診?」と考えたくなりますが、下痢のときは特に“時間”より“脱水のサイン”が重要です。以下のどれかに当てはまる場合は、早めに受診・相談を検討してください。
今すぐ相談・受診を考えたい
- ぐったりして反応が弱い/目に力がない
- おしっこが明らかに少ない(オムツが長時間ほとんど濡れない)
- 水分がほとんど取れない(ミルクも母乳も飲めない)
- 嘔吐(吐き戻しではない)を繰り返す
- 血便(赤い血、黒っぽい便)や、強い腹痛で泣き続ける
- 口がカラカラ、泣いても涙が少ない、(乳児)頭のてっぺんがへこんで見える
ぐったりが心配なときは、こちらもあわせて:ミルク拒否でぐったり…受診の目安
当日〜翌日に受診を検討
- 下痢が続き、哺乳量がいつもより大きく落ちている
- 尿は出ているが、回数が減ってきた/濃い
- 発熱を伴う、機嫌が悪い日が続く
- 下痢の回数が多く、皮膚トラブル(おむつかぶれ)が悪化している
「受診すべきサイン」をまとめた記事はこちら:ミルク拒否で受診すべき症状
脱水の判断は、次の章で具体的にチェックできます:脱水症状の見分け方
下痢でミルクを飲まない原因|“お腹の不快感”と“脱水の悪循環”
下痢が続くと、赤ちゃんは体力を消耗し、ミルク拒否(哺乳瓶拒否)になりやすくなります。よくある原因は次の通りです。
- 腸が刺激されて気持ち悪い(飲むとお腹がゴロゴロして嫌になる)
- お腹が張る・痛い感じがして飲みたがらない
- 下痢で水分が出ていく→だるさが増して飲めない(脱水の入口)
- おむつ替えが頻回で眠れず、疲れて飲む元気がない
- 哺乳瓶拒否がもともとある場合、体調不良でさらに拒否が強まる
「下痢以外の原因も整理したい」場合は、こちらも役立ちます:ミルク拒否の原因一覧
一番大事|脱水症状のチェックリスト(家でできる)
脱水とは、体の水分が不足している状態です。赤ちゃんは体が小さく、下痢が続くと短時間で水分が減りやすいので、こまめに確認してあげてください。
脱水サインチェック(当てはまるほど注意)
- おしっこの回数が減った/オムツが長時間ほとんど濡れない
- 尿の色が濃い、においが強い
- 口の中(唇・舌)が乾いている
- 泣いても涙が少ない
- ぐったりして、抱っこしても反応が弱い
- いつもより明らかに機嫌が悪い、または眠ってばかり
- (乳児)頭のてっぺん(大泉門)がへこんで見える
※大泉門(だいせんもん)とは、頭の骨のすき間にある柔らかい部分のことです。へこみが強いときは脱水のサインになりえます。
より詳しい説明はこちら:脱水症状の見分け方/
ミルク拒否で尿が少ない・濃い・臭い…脱水のサイン?
脱水を防ぐコツ|「少量ずつ・回数を増やす」が基本
下痢のときは、普段の量を一気に飲ませようとすると、お腹がびっくりして嫌がったり、吐いてしまったりすることがあります。
ポイントは、“1回量を減らして回数で稼ぐ”ことです。
水分補給の基本ルール
- 少量ずつをこまめに(「飲めた分」を積み上げる)
- 泣いて飲めないときは、落ち着かせてから短時間で
- 一気飲みを狙わず、“途中でやめてもOK”の気持ちで
泣いて飲めないときの落ち着かせ方:泣きすぎてミルクを飲めないときの落ち着かせ方
比較表|下痢のときの水分の選び方
| 水分の選択肢 | 向いている状況 | ポイント |
|---|---|---|
| 母乳 | 母乳を飲める赤ちゃん | 少量頻回がしやすい。飲めるなら優先しやすい。 |
| ミルク(粉・液体) | ミルク中心/混合 | 基本は普段どおりの濃さ。下痢だからと極端に薄めない(迷う場合は医療者に相談)。 |
| 経口補水液(乳児用/小児用) | 飲めない+脱水が心配 | 水分+電解質を補える。年齢や量は製品表示・医療者の指示に従う。 |
| 湯冷まし・白湯 | 少量なら飲めそう | 水分は補えるが、下痢が強い場合は電解質も大切。状態次第で選ぶ。 |
※電解質(でんかいしつ)とは、体の水分バランスに関わる塩分などの成分です。下痢で失われやすく、脱水が進むと重要になります。
飲ませ方のコツ|ミルク拒否(哺乳瓶拒否)を強めないために
下痢が続くときは、赤ちゃんも不快で敏感になりやすく、哺乳瓶拒否が強くなることがあります。
「飲ませなきゃ」と頑張るほど、赤ちゃんが“授乳=つらい”と感じてしまうこともあるので、やさしく工夫していきましょう。
試しやすい工夫
- 授乳間隔を詰めすぎない(気持ち悪い時に追いミルクは逆効果のことも)
- 抱き方・角度を変える(上体を少し起こすと飲みやすいことも)
- 1回を短くして、回数を分ける
- 雰囲気を静かに(刺激を減らす)
抱き方の調整:飲みやすくなる抱き方・角度
哺乳瓶拒否が長引くときの考え方:哺乳瓶拒否を克服する方法
やってはいけないNG対応|下痢のときほど「無理させない」
下痢が続くと「飲ませないと脱水が…!」と焦りますが、無理な飲ませ方は吐き気や哺乳瓶拒否を悪化させることがあります。
- 泣いているのに無理に口へ入れる
- 一気にたくさん飲ませようとする
- 「飲むまで終わらない」ように長時間粘る
- 自己判断で極端に薄める・濃くするなど、大きく濃度を変える
NG対応はここにまとめています:ミルク拒否中にやってはいけないNG対応
月齢別の注意点|低月齢ほど“脱水の進み”に注意
同じ下痢でも、月齢によって気をつけたいポイントが少し変わります。ここでは要点だけまとめます。
新生児〜1ヶ月
- 体が小さく、脱水が進みやすい
- いつもと違う(飲まない・元気がない)が重要なサインになりやすい
参考:【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安
2〜4ヶ月
- 下痢で体力が落ちると、哺乳量がガクッと減りやすい
- 哺乳瓶拒否が出ると、回復まで時間がかかることも
参考:【2ヶ月】急にミルクを飲まなくなる原因と対策/
【4ヶ月】哺乳瓶拒否が増える理由と対策
5ヶ月以降
- 離乳食期は、そもそも哺乳量が日によって動きやすい
- 体調不良に加えて、遊び飲みなどの要因も混ざりやすい
よくあるQ&A|下痢が続いてミルクを飲まないとき
Q1. 下痢のとき、ミルクはやめたほうがいい?
基本的には、赤ちゃんの月齢や栄養状況にもよりますが、ミルクや母乳は大切な栄養と水分です。飲める範囲で続け、難しい場合は少量頻回にするのが現実的です。
ただし、強い嘔吐やぐったりがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
Q2. 下痢でミルク拒否が続くと、体重が減りますか?
一時的に体重が増えにくくなることはあります。ただし、短期間の数字だけで焦るより、尿の量・元気さ・脱水サインのほうが優先です。
体重が気になるときは、こちらも参考に:体重が増えない時のチェックポイント
Q3. 経口補水液は使っていい?
下痢で脱水が心配なとき、経口補水液が役立つ場合があります。ただし、製品ごとに対象年齢や飲ませ方が異なるため、表示や医療者の指示に従うのが安心です。
「飲めない」「尿が少ない」などがある場合は、補水の工夫だけで頑張りすぎず、相談も検討してください。
受診タイミングを整理|迷ったときの“最終チェック”
最後に、下痢が続いてミルクを飲まないときの受診目安を、もう一度まとめます。
最終チェックリスト(当てはまるほど早めに相談)
- ぐったりしている/反応が弱い
- 尿が明らかに少ない(オムツが長時間濡れない)
- 水分がほとんど取れない(ミルク拒否・母乳も難しい)
- 嘔吐を繰り返す、血便がある、強い腹痛で泣き続ける
- 口が乾く、涙が少ない、(乳児)頭のてっぺんがへこんで見える
- 発熱が続く、機嫌が悪い日が続く
「どの科を受診すべき?」の迷いには:ミルク拒否のときは何科を受診すべき?
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
下痢が続くと、赤ちゃんはお腹の不快感でミルクを嫌がりやすくなります。パパ・ママができる一番の支えは、「少量ずつ、回数で水分を確保する」こと。1回で飲めなくても大丈夫です。短い授乳を積み重ねるだけで、脱水リスクは下げられます。泣いて拒否が強いときは、いったん落ち着かせてから短時間で切り上げるのも大切です。
下痢とミルク拒否が重なるときは、脱水の進行が最大の注意点です。特に「尿が減る」「ぐったり」「水分が取れない」は、時間を待たずに相談すべきサインになりえます。迷うときは、早めに医療機関へ相談し、「様子見でよい条件」と「再受診の条件」を確認しておくと安心です。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
下痢が続いて飲まないと、本当に心がすり減りますよね。
今日できた“ほんの少しの水分補給”も、赤ちゃんにとって大きな一歩です。どうか自分を責めずに進んでください。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。


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