離乳食開始後の飲み渋りと発達の関係|なぜ急にミルクを飲まなくなるの?
離乳食が始まった時期に「ミルクを急に飲まない」「飲み渋りが強くなった」という相談はとても多くあります。結論からお伝えすると、離乳食開始による栄養の変化だけでなく、発達が進むことで授乳の優先度が下がりやすいことが大きな理由です。
特に5~8ヶ月ごろは、手遊び・周囲への興味・認知発達の伸びが大きく、ミルク拒否や哺乳瓶拒否が起きやすい時期です。この記事では、離乳食と発達がどのように飲み渋りと関係しているのか、そして今日からできる対策を分かりやすくまとめます。
飲まない原因の整理には、総まとめ記事のミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめも参考になりますので、合わせてご覧ください。
✔ 結論(先に知りたい方向け)
- 離乳食開始後の飲み渋りは「発達バースト」と重なるため非常に起こりやすい
- 栄養の一部を離乳食でとるようになるため、空腹感が以前より弱くなる
- 手足の動きが活発になる・周りの刺激に気を取られるなど、授乳の集中力が落ちやすい
- 離乳食の味や食感を好み、ミルクより興味が移る赤ちゃんもいる
- 対処のポイントは、時間帯の見直し・離乳食とミルクの順番調整・授乳ルーティン作り
次の章からは、離乳食開始後に飲まない理由を「発達の視点」からより詳しく解説します。
離乳食開始後に飲み渋りが増える主な理由
離乳食開始=食事が増えることはもちろん大きな変化ですが、実は赤ちゃんの発達変化のほうが飲み渋りへ強く影響します。「発達と授乳の関係」を理解すると、ミルク拒否が起きやすい時期・起きる理由が自然と腑に落ちるはずです。
① 空腹感の変化(離乳食で満たされやすくなる)
これまで「ミルクだけ」で満たしていた胃が、離乳食によって部分的に満たされるため、ミルクへの強い空腹感が低下します。
特に5~6ヶ月では、まだ離乳食の量が安定しないため、以下のような“ズレ”が起こりやすいです。
- 離乳食で満腹 → ミルクを飲む前に疲れてしまう
- 離乳食後のタイミングが近すぎて飲まない
- ミルクと食事の「優先順位」が揺らぐ
この傾向は、【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否の記事でも詳しく解説しています。
② 発達バースト(急成長期)の影響
5〜8ヶ月は発達バーストが重なる時期で、次のような成長が一気に進みます。
| 発達の変化 | ミルク拒否に現れる行動 |
|---|---|
| 周囲への興味が強くなる | 授乳中にキョロキョロ、すぐ体を起こす |
| 手足の動きが活発になる | 哺乳瓶を払いのける、遊び飲みが増える |
| 認知機能が発達し注意が散漫になりやすい | 飲み始めてもすぐやめてしまう |
「手足バタバタ期はなぜ飲まない?」でも触れていますが、運動発達が進むほど授乳の優先度は下がりやすい傾向があります。
③ 離乳食の味・食感に興味が移る
離乳食が始まると、赤ちゃんは新しい味・舌ざわりを経験します。これは刺激が多い一方で、ミルクの単調な味に戻ると「飽きた」「刺激が足りない」と感じる赤ちゃんもいます。
味の好みが強いタイプの赤ちゃんは、以下の記事が参考になります。
ミルクの味に敏感な赤ちゃんの特徴
④ 認知発達の伸び(気が散りやすい)
6~8ヶ月は「認知発達が急激に進む時期」で、次のような行動が目立つようになります。
- 授乳中に突然顔を上げる
- 物音に反応して飲むのをやめる
- 哺乳瓶より周囲の物に興味が向く
これは異常ではなく、むしろ発達が順調に進んでいるサインです。
詳しく知りたい方は、認知発達と授乳の関係|気が散る時期の対応をご覧ください。
⑤ 離乳食と授乳のリズムが合っていない
離乳食開始直後は、どの家庭でも次のような“授乳タイミングの乱れ”が起こりがちです。
- 離乳食後すぐにミルク → 赤ちゃんが疲れて飲まない
- 離乳食前にミルクをあげすぎる → 食べない・飲まない
- 昼だけ飲まない(覚醒度が高い時間帯)
このようなスケジュールの乱れは、
混合育育児で昼だけ飲まないときの解決策
でも詳しく解説しています。
離乳食とミルクの「優先度」が変わる理由
多くの保護者が心配されるのは「離乳食が始まるとミルク量が減るのは大丈夫?」という点です。これは、発達段階で自然に起こる変化であり、必ずしも問題ではありません。
ただし、体重増加が少ない・飲む量が極端に減る場合は注意が必要です。
目安は月齢別ミルク量の目安まとめを参考にしてください。
今日からできる対策|離乳食開始後の飲み渋りをやわらげる方法
ここからは、離乳食開始後にミルク拒否や哺乳瓶拒否が強くなる時期に効果的な具体策をまとめます。
① 離乳食とミルクの“順番”を見直す
離乳食→ミルクの順番だと、以下の理由で飲まないことが増えます。
- 離乳食で満腹になり、空腹サインが弱くなる
- スプーンや咀嚼の刺激で疲れ、哺乳意欲が落ちる
ミルク → 離乳食 の方が飲みやすい赤ちゃんは多く、特に5〜6ヶ月はこの順番が合いやすいです。
② 離乳食後の授乳は“20〜30分空ける”
食後すぐの授乳はほとんどの赤ちゃんが飲みません。
20〜30分休ませるだけで飲みやすさが大きく変わります。
昼だけ飲まないパターンがある場合は、
混合育児で昼だけ飲まないときの解決策
も参考になります。
③ 授乳ルーティン(前の準備)を整える
発達が進むと刺激が気になりやすく、授乳への集中が途切れやすくなります。そこで、授乳前に「飲むスイッチ」を入れる小さな儀式が役立ちます。
例:
- 静かな部屋に移動する
- カーテンを半分閉める
- 抱っこでゆっくり揺らす
- 毎回同じフレーズで声かけ
詳細は ミルク前のルーティン作り を参考にしてください。
④ 哺乳瓶・乳首の見直しも効果的
発達が進むと「自分で飲みたい」「遊びたい」気持ちが強くなり、乳首の流量・硬さが合わなくなることがあります。
⑤ 離乳食の量・回数を調整する
離乳食が進むペースが速すぎると、ミルク量が減りすぎることがあります。
- 離乳食だけよく食べるがミルクは飲まない
- 離乳食の後は必ずギャン泣きして拒否
- 体重増加が月齢の基準より少ない
体重が気になる場合は成長曲線とミルク量の関係も参考にしてください。
月齢別:離乳食開始後の飲み渋りの特徴と対応
| 月齢 | よくある理由 | 効果的な対策 |
|---|---|---|
| 5〜6ヶ月 | 離乳食に慣れず疲れやすい/空腹リズムの乱れ | ミルク→離乳食/短い授乳ルーティン |
| 7〜8ヶ月 | 刺激に注意がそれる/遊び飲み | 静かな環境・乳首見直し・時間調整 |
| 9〜12ヶ月 | 食事への興味が強くなる | 無理にミルクを飲ませず食事中心へ移行 |
月齢別解説はこちらも参考にどうぞ:
それでも飲まないときは?
✔ 医療機関に相談すべきケース
- 体重増加が明らかに少ない
- 離乳食もミルクもほぼ受けつけない
- 発熱・下痢・嘔吐がある
- 飲むときに毎回むせる・咳き込む
✔ 生理的でよくあるパターン
- 日による飲みムラ
- 離乳食がある日だけ飲まない
- 昼だけ飲まない(覚醒が強い時間帯)
迷ったら、ミルク量が毎日バラバラなときの考え方も参考にしてください。
【医療者コメント】医師・産婦人科病棟看護師より🌸
離乳食開始後のミルク拒否は、医学的にも「よくある発達の一過性の変化」です。特に5〜8ヶ月は認知・運動発達が急激に進み、授乳に集中しづらくなるため飲みムラが大きくなります。
注意すべきは、体重増加停滞・脱水・むせの持続の3点です。これらがなければ自然な成長プロセスとして経過を見られることが多いです。
赤ちゃんの興味が外の世界へ広がっている証拠でもあるため、焦らず整えていきましょう。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
離乳食が始まると「前は飲んでいたのに…」と不安になることが増えます。でも、これは発達が順調に進んでいるからこそ起こる変化です。赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくり進んでいきましょうね。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
🌟目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。


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