哺乳瓶を噛むだけで飲まないときの原因

ミルク拒否の原因

哺乳瓶を噛むだけで飲まないときの原因|ミルク拒否・哺乳瓶拒否を落ち着いて解決するコツ

哺乳瓶の乳首(ニプル)を口に入れるのに、吸わずにカミカミ噛むだけ。ミルク拒否の中でも「え、なんで…?」と戸惑いやすいパターンです。

結論:哺乳瓶を噛むだけで飲まない原因は、①歯ぐずり・口のムズムズ②乳首の流量(速すぎ/遅すぎ)や形が合わない③空腹が浅い(飲む気分じゃない)④眠気・興奮で飲みモードに入れない⑤授乳の圧(無理に飲ませる経験)で“防御”になっているなどが多いです。多くは病気ではなく、発達やコンディションの影響で起こります。原因に合わせて「噛ませない」よりも、噛む理由をほどいて飲みやすくする方向が近道です🌼

この記事では、月齢別に起こりやすい背景、原因の見分け方、今日からできる対策、受診の目安まで分かりやすくまとめます。


まず整理:哺乳瓶を噛む=「嫌い」ではないことが多い

赤ちゃんが哺乳瓶を噛む行動には、いくつかの意味があります。

  • 口の中の違和感を解消したい(歯ぐずり・むずむず)
  • 出方を調整したい(速すぎて嫌/遅すぎて疲れる)
  • 遊び・探索(発達として普通)
  • 飲むほど空腹じゃない

なので、「噛む=拒否」と決めつけず、今の赤ちゃんの状態を見ながら対策するとスムーズです。

ミルク拒否の全体像は、まずこちらのまとめも便利です。
ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ


原因チェック:哺乳瓶を噛むだけで飲まない「よくある理由」8つ

1)歯ぐずり(歯が生える前後)のムズムズで噛みたい

歯が生える前後(個人差はありますが生後4〜10ヶ月頃)では、歯ぐずりで歯ぐきがムズムズし、何かを噛みたくなることがあります。哺乳瓶乳首は柔らかくて噛みやすいため、吸うより噛むが前に出ることがあります。

見分けポイント

  • 手やおもちゃをよく口に入れる
  • よだれが増える
  • 不機嫌・夜泣きっぽい
  • 歯ぐきを触ると嫌がる/気持ちよさそうにする

2)乳首の流量が合っていない(遅すぎて疲れる/速すぎて怖い)

噛む行動は「出方を調整しようとする」サインになることがあります。

  • 遅すぎる:吸っても出ない→疲れる→噛んで遊ぶ/諦める
  • 速すぎる:むせる・溺れそう→怖い→噛んでストップする

流量チェックはここが一番近道です。
乳首の流量が合っているかどうかの見分け方

3)哺乳瓶・乳首の形や硬さ、穴の形が合っていない

同じ「サイズ」でも、メーカーやモデルで形状・硬さ・穴の形が違います。吸いやすいと噛む行動が減ることもあります。

形・硬さ・流量の整理はこちら。
哺乳瓶の穴の形・硬さ・流量で変わる飲みやすさ

乳首がへこむ/つぶれるなら、吸うたびにストレスがかかり「噛む」に繋がることも。
哺乳瓶の乳首がすぐ潰れる原因

4)空腹が浅い(お腹が空いていない/タイミングが早い)

空腹が浅いと「吸って飲むほどじゃない」ため、口に入れても噛む・遊ぶが出やすいです。時間で授乳していると起こりがちです。

まずはここで切り分けを。
空腹じゃないときの見分け方

空腹サインが弱い赤ちゃんの場合は、こちらも参考に。
空腹サインが弱い赤ちゃんの“飲まない問題”

5)眠気・興奮で「飲むモード」に入れない

眠い時は吸う力が落ち、興奮していると集中できません。結果として、吸うよりも噛んで終わることがあります。

眠気が関係していそうなら。
眠気のタイミングでミルクを拒否する理由

興奮しやすい子はこちら。
興奮しやすい赤ちゃんのミルク拒否

6)遊び飲み(発達としての“探索”)

3〜6ヶ月頃から、赤ちゃんは周囲への興味が急に増えます。哺乳瓶も「道具」ではなく「触って確かめるもの」になり、噛む行動が出ます。

遊び飲みの対策はこちら。
遊び飲みが原因のミルク拒否

7)授乳環境(匂い・姿勢・温度)が合っていない

飲む環境が合わないと、吸うまでいかず「とりあえず噛む」で終わることがあります。温度がぬるい/熱い、匂いが気になる、姿勢が不快などです。

環境の見直しはこちら。
授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響

温度調整はこちら。
ミルクの温度調整テクニック

8)「飲ませようとされるのが嫌」になっている(授乳の圧・嫌な記憶)

飲まない日が続くと、どうしても「お願いだから飲んで…」となりますよね。ですが赤ちゃんによっては、その圧が強いと口を閉じる・噛む(防御)に繋がることがあります。

やってはいけない対応はこちらで整理できます。
ミルク拒否中にやってはいけないNG対応


月齢別:哺乳瓶を噛むだけで飲まないが起こりやすい時期

月齢 起こりやすい背景 対策の軸
0〜1ヶ月 吸う力が弱い/疲れやすい、流量が合わない 乳首サイズ・姿勢・ペース
2ヶ月 飲み方が変化、急に飲まない日が出る 環境・タイミングの再調整
3〜4ヶ月 周囲への興味(遊び飲み) 静かな環境・短時間勝負
5〜6ヶ月 歯ぐずり、活動量UP、集中が続かない 歯ぐずりケア+流量調整
7〜12ヶ月 離乳食とのバランス、自己主張、哺乳瓶嫌いが固まりやすい 時間帯・形状変更・代替手段

月齢別の詳しい背景は、該当する時期の記事も参考にしてください。
【3ヶ月】遊び飲み・途中で泣く際の対処
【4ヶ月】哺乳瓶拒否が増える理由と対策
【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否と対処


今日からできる対策ステップ|「噛むだけ」から「飲める」へ戻すコツ

おすすめは、次の順番です。原因が複数重なっていても、上から整えると改善しやすいです。

ステップ1)まずは「空腹のタイミング」を合わせる(早すぎ・遅すぎを避ける)

  • 授乳間隔が短すぎないか
  • 眠気ピークで飲ませようとしていないか
  • 起床直後/昼寝起きなど「飲みやすい時間」を固定できるか

授乳間隔の整え方はこちら。
授乳間隔の目安と調整の仕方

ステップ2)授乳環境を「静か・暗め・短時間」にする

噛むだけのときは、集中が切れていることが多いです。

  • テレビ・スマホ音をオフ
  • 視界の刺激を減らす(向きを変える、暗めにする)
  • 1回の挑戦は5〜10分で一旦切り上げる(長引かせない)

環境の見直しはこちら。
授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響

ステップ3)乳首の流量をチェックし、合わなければ調整する

「噛む=出方の調整」をしていることがあります。まずは流量の適合を確認してみてください。

チェックはこちら。
乳首の流量が合っているかどうかの見分け方

ステップ4)哺乳瓶・乳首の“硬さ/形”を変えてみる(同じサイズでもOK)

噛む子は、硬さや形に敏感なことがあります。1回の授乳でころころ変えるより、数回試して反応を見る方が判断しやすいです。

形状と飲みやすさはこちら。
哺乳瓶の穴の形・硬さ・流量で変わる飲みやすさ

ステップ5)“噛みたい欲”を先に満たしてから授乳する(歯ぐずり対策)

歯ぐずりっぽいときは、「噛む」を止めさせるより、先にガス抜きすると授乳が進むことがあります。

  • 授乳前に数分だけ歯固めを噛ませる
  • 歯ぐきを清潔な指で軽くマッサージ(嫌がらない範囲)
  • 抱っこで落ち着けてから授乳へ

落ち着かせるルーティンはこちら。
ミルク前のルーティン作り(赤ちゃんを落ち着かせる方法)

ステップ6)飲ませ方を“押し付けない”形に変える(授乳の圧を下げる)

噛むだけが続くと「飲ませなきゃ」と焦りますよね。ですが、押し付けが強いと逆効果になりやすいです。

  • 口に入れる→嫌がったらいったん外す(追いかけない)
  • 成功体験を作るため、少量でもOKの日を作る
  • 短時間で切り上げ、次のチャンスへ

NG対応はこちらで確認できます。
ミルク拒否中にやってはいけないNG対応

ステップ7)どうしても飲めないときは「代替」も検討(安全第一)

月齢が進むと、哺乳瓶以外の手段で補えることもあります(状況と安全に配慮して選びます)。

代替アイテムのまとめはこちら。
哺乳瓶を嫌がるときに試せる“代替アイテム”まとめ


比較表|「噛むだけ」時の原因を見分ける早見表

よくある様子 考えやすい原因 まず試す対策
よだれ増・何でも噛む 歯ぐずり 歯固め→落ち着けて授乳
吸うが怒る/疲れてやめる 流量遅い・乳首つぶれ 流量チェック・乳首交換
むせる・咳き込む 流量速い サイズ/モデル調整・ペース調整
機嫌は良いのに飲まない 空腹が浅い 授乳間隔を再調整
キョロキョロ・途中で遊ぶ 遊び飲み/刺激過多 静かな環境・短時間
口は入れるが吸わない、噛んで終わる 圧が強い/嫌な記憶 追いかけない・短時間で成功体験

チェックリスト|哺乳瓶を噛むだけで飲まないときの「確認ポイント」

  • □ 授乳タイミングは早すぎ/遅すぎではない(眠気ピーク前)
  • □ 直近でよだれ増・噛み癖増など歯ぐずりサインがある
  • □ 乳首の流量が合っている(速すぎ・遅すぎ)
  • □ 乳首がへこむ/潰れる/劣化していない
  • □ 授乳環境(音・光・匂い・姿勢)が落ち着いている
  • □ 長時間粘らず、短時間で切り上げている
  • □ 無理に押し込むなど“嫌な経験”になっていない

受診の目安|「噛むだけ」が続くときに確認したい危険サイン

哺乳瓶を噛むだけで飲まない多くは、発達やコンディション由来ですが、以下があれば早めに相談をおすすめします。

  • 尿が明らかに減る、口の中が乾く、ぐったりするなど脱水が心配
  • 体重が増えない、成長曲線から外れそう
  • 発熱、嘔吐、下痢、呼吸が苦しそう
  • 哺乳時に毎回強くむせる・チアノーゼ(唇が紫っぽい)などがある

受診の目安はこちら。
ミルク拒否で受診すべき症状
脱水の見分けはこちら。
脱水症状の見分け方
体重が増えない時はこちら。
体重が増えない時のチェックポイント


まとめ|「噛むだけ」はサイン。原因に合う調整で戻せることが多い

  • 哺乳瓶を噛むだけで飲まない原因は、歯ぐずり・流量不一致・空腹が浅い・眠気/興奮・遊び飲み・授乳の圧などが多いです
  • 対策は、タイミング→環境→流量→形状→歯ぐずりケア→圧を下げるの順で整えると改善しやすいです
  • 尿減少・体重増加不良・ぐったりなどがあれば、受診の目安を確認しましょう

【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

「噛むだけ」で飲まないとき、保護者はとても不安になりますが、赤ちゃん側には“理由”があることが多いです🌸 歯ぐずりの時期や、流量が合わない時期、遊び飲みが出る時期は特に起こりやすいので、落ち着ける環境+短時間で切り上げるだけでも改善するケースがあります。まずは「飲ませ切る」より「飲めた体験」を積み上げる意識がおすすめです。

哺乳行動は発達や体調の影響を受けやすく、噛む行動は口の違和感(歯ぐずり)、飲みやすさ(乳首流量・形状)、覚醒状態(眠気・興奮)などで起こり得ます。多くは家庭で調整可能ですが、脱水や体重増加不良が疑われる場合、また哺乳時の強いむせ込みが続く場合は早めに医療機関へ相談してください。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

「飲まない」「噛むだけ」が続くと、心も体もすり減りますよね。
うまくいく日といかない日があって大丈夫。できるところから一つずつ整えていきましょう🌼

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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