哺乳瓶を嫌がるときに試せる“代替アイテム”まとめ
結論からお伝えします。
哺乳瓶拒否・ミルク拒否があるときは、「哺乳瓶で飲ませる」以外のルート(代替アイテム)を一時的に使うことで、哺乳量を確保できたり、授乳ストレスを減らせることがあります。ただし、月齢や発達、誤嚥(むせ)リスクによって向き不向きがあるため、安全な順番で、短時間の“つなぎ”として使うのがコツです。
「哺乳瓶を見ただけで泣く」「乳首を入れると反り返る」「母乳は飲むのにミルクだけ飲まない」など、哺乳瓶拒否は突然始まることも多く、パパ・ママは焦ってしまいがちですよね。
この記事では、0〜12ヶ月の赤ちゃん向けに、哺乳瓶を嫌がるときに試せる代替アイテム(飲ませ方)を、安全性・月齢別の目安・メリット/注意点つきでまとめました。今日から実践できる内容にしているので、できそうなものから1つずつ試してみてください😊
- まず確認|哺乳瓶拒否・ミルク拒否の「原因」が隠れていないか
- 代替アイテムはいつ使う?|おすすめの使いどきチェック
- 【一覧】哺乳瓶を嫌がるときに試せる“代替アイテム”まとめ
- 代替アイテム① スプーン授乳|最も安全に“少量ずつ”試せる
- 代替アイテム② スポイト(シリンジ)|“補足”に強い。少量を確実に入れたいとき
- 代替アイテム③ カップ授乳|“乳首が嫌”な子にハマることがある
- 代替アイテム④ 哺乳瓶の“乳首だけ外す”|乳首が嫌な子の裏技(慎重に)
- 代替アイテム⑤ スパウト・マグ・ストロー|6ヶ月以降の“移行期”に強い
- 代替アイテム⑥ 液体ミルク|「味・匂い」や準備負担を減らす選択肢
- 月齢別|おすすめの代替アイテム早見表
- 失敗しにくい進め方|“代替→落ち着く→再チャレンジ”が基本
- 代替アイテムを使うときの安全チェックリスト
- それでも飲まない・不安が強いときに見直したいこと
- 病院を受診した方がよいサイン
- 【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
- 育児に取り組むパパ・ママへ🌼
- この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
まず確認|哺乳瓶拒否・ミルク拒否の「原因」が隠れていないか
代替アイテムはとても便利ですが、根本には「飲まない原因」があることが多いです。原因を放置したまま飲ませ方だけ変えると、うまくいかないこともあります。
- 哺乳瓶の素材・匂いが嫌(シリコン臭、洗剤臭など)
- 乳首の流量が合わない(出過ぎてむせる/出なさすぎて疲れる)
- ミルクの温度が合わない(熱い・ぬるい)
- 授乳環境が落ち着かない(音・光・人の気配)
- 眠い/興奮/空腹が弱いなど、タイミングの問題
- 月齢による発達(気が散る・遊び飲み・反り返り)
原因チェックは、以下の記事が役立ちます(先にここを押さえると成功率が上がります)。
ミルク拒否の原因一覧
哺乳瓶だけ嫌がる赤ちゃんの特徴
哺乳瓶を変える前にやるべきチェックリスト
代替アイテムはいつ使う?|おすすめの使いどきチェック
次のチェックに当てはまるときは、代替アイテムが「今の状況」に合っている可能性が高いです。
- ☐ 哺乳瓶を強く嫌がり、いったん休ませたい
- ☐ 体重や哺乳量が心配で、とにかく“飲める手段”を増やしたい
- ☐ 夜間・外出など、哺乳瓶の練習をする余裕がない
- ☐ 母乳は飲めるが、ミルクだけ拒否が強い
- ☐ 数日〜1週間の「つなぎ」を作って気持ちを落ち着けたい
一方で、ぐったりしている/脱水が疑わしい/明らかな体調不良があるときは、代替アイテムで様子見よりも相談を優先してください。
ミルク拒否で受診すべき症状
【一覧】哺乳瓶を嫌がるときに試せる“代替アイテム”まとめ
代替アイテムは大きく分けると、次の3系統です。
①口に入れる道具を変える/②飲ませ方(姿勢・流れ)を変える/③ミルク自体(形態)を変える。
まずは「安全で簡単」なものから試すのがおすすめです。
| 代替アイテム | 目安月齢 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スプーン(授乳スプーン) | 0ヶ月〜 | 少量ずつ確実に飲ませたい | 時間がかかる/むせるときは中止 |
| スポイト(シリンジ) | 0ヶ月〜 | 少量の補足、薬のように与えたい | 勢いよく入れない(誤嚥注意) |
| カップ授乳(小さめカップ) | 0ヶ月〜(コツ要) | 哺乳瓶の乳首が嫌、口唇で受け取れる | 姿勢と角度が重要/こぼれやすい |
| 哺乳瓶“乳首なし”(カップのように使う) | 2〜3ヶ月〜 | 乳首だけ嫌がる子 | 流れが速いとむせる |
| ストロー練習用コップ(介助タイプ) | 6ヶ月〜 | 離乳食開始後、コップ移行期 | 早すぎると難しい |
| スパウト/マグ(段階的マグ) | 6ヶ月〜 | 哺乳瓶よりマグが好きな子 | 吸い方が異なる/むせる子も |
| 液体ミルク(形態変更) | 0ヶ月〜 | 粉ミルクの味・匂いが合わない | 常温が苦手な子は工夫が必要 |
ここからは、それぞれのアイテムを「やり方・メリット・つまずきポイント」つきで詳しく解説します。
代替アイテム① スプーン授乳|最も安全に“少量ずつ”試せる
スプーン授乳は、哺乳瓶拒否のときに最初に試しやすい方法です。特に新生児〜低月齢で、口の中に強い刺激を入れたくないときにも向きます。
やり方(基本)
- 赤ちゃんを少し起こし気味(半座位)に抱っこする
- スプーンの先に少量のミルクをのせ、下唇に触れる
- 赤ちゃんが舌で受け取るのを待つ(流し込まない)
- むせたら中断して休憩
メリット
- 少量ずつで安全性が高い
- 「哺乳瓶=嫌」の学習をいったんリセットしやすい
- 飲む量の“最低ライン”を守りやすい
注意点(つまずきやすいポイント)
- 時間がかかる(数分〜20分程度になることも)
- 赤ちゃんが泣きすぎていると難しい
- 勢いよく入れるとむせる
泣きすぎて飲めないときは、まず落ち着かせる工夫が効きます。
泣きすぎてミルクを飲めないときの落ち着かせ方
代替アイテム② スポイト(シリンジ)|“補足”に強い。少量を確実に入れたいとき
スポイトやシリンジは、授乳というより「補足手段」です。少量でも確実に飲ませたいとき(例:飲めた量が少なすぎて心配、薬を混ぜたいなど)に役立ちます。
向いているケース
- 哺乳瓶を完全拒否で、まずは少しでも入れたい
- 体重増加が気になり、補足が必要
- スプーンだとこぼれてしまう
やり方(安全のコツ)
- 赤ちゃんの口角(横)から、頬の内側に沿わせるように少量ずつ入れる
- 飲み込むのを待って、次を入れる
- 咳き込んだらすぐ中止
注意点
- 勢いよく押すと誤嚥(むせ)リスクが上がる
- 「飲む練習」にはなりにくい(あくまで補足)
- 赤ちゃんが嫌がる場合は無理しない
「最低限どれくらい飲めていればOK?」という守るラインの考え方は、こちらが参考になります。
ミルク拒否中でも体重を維持する方法|哺乳瓶拒否で飲まない時の「守るライン」と実践チェック
代替アイテム③ カップ授乳|“乳首が嫌”な子にハマることがある
カップ授乳は、赤ちゃんがミルクを「すする・舐める」ようにして飲む方法です。哺乳瓶の乳首を入れること自体が嫌な赤ちゃんで、意外と飲めることがあります。
カップ授乳の基本
- 赤ちゃんは半座位(首が安定する角度)
- カップの縁を下唇にそっと当てる
- 赤ちゃんが舌でミルクを受け取るのを待つ
- 流し込まない(角度をつけすぎない)
メリット
- 乳首を口に入れずに飲める
- 哺乳瓶への嫌悪感が強いときの“逃げ道”になる
- 外出先でも代用しやすい(清潔な容器があれば)
注意点
- こぼれやすく、慣れるまで難しい
- 姿勢が悪いとむせやすい
- 赤ちゃんが嫌がる場合は無理しない
授乳姿勢の基本は、こちらの記事が役立ちます。
飲みやすくなる抱き方・角度
代替アイテム④ 哺乳瓶の“乳首だけ外す”|乳首が嫌な子の裏技(慎重に)
「哺乳瓶は嫌がるのに、スプーンやカップなら口を開ける」という子もいます。
その場合、哺乳瓶の乳首を外し、哺乳瓶を“カップのように”使うと、飲めることがあります。
ただし、哺乳瓶はカップよりも流れが速くなりやすいので、むせやすい赤ちゃんには不向きです。必ず少量で試してください。
向いているケース
- 乳首を口に入れると泣く/噛むだけで飲まない
- カップ授乳が少しできそう
- 外出先で手元に哺乳瓶しかない
「噛むだけで飲まない」タイプは、こちらの記事が参考になります。
哺乳瓶を噛むだけで飲まないときの原因
代替アイテム⑤ スパウト・マグ・ストロー|6ヶ月以降の“移行期”に強い
離乳食開始後(5〜6ヶ月以降)になると、「哺乳瓶に戻る」よりも、コップやマグへ移行した方がスムーズな赤ちゃんもいます。哺乳瓶拒否が強い子ほど、意外とマグは受け入れることがあります。
目安(ざっくり)
- スパウト/マグ:6ヶ月〜(個人差あり)
- ストロー練習:6〜8ヶ月〜(コツが必要)
- コップ飲み:練習開始は6ヶ月前後〜
メリット
- 哺乳瓶にこだわらず、飲めるルートが増える
- 水分補給の習慣につながる
- 外出時の負担が減りやすい
注意点
- 月齢が早いと難しい(むせる・飲めない)
- ミルクは粘度が低く、勢いが出やすいことがある
- 赤ちゃんが疲れて逆に嫌がることもある
離乳食開始後の飲み渋り・ミルク拒否は、発達と絡むことも多いです。
【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否と対処
代替アイテム⑥ 液体ミルク|「味・匂い」や準備負担を減らす選択肢
アイテムというより「形態の変更」ですが、哺乳瓶拒否・ミルク拒否のときに助けになることがあります。
粉ミルクの匂いが苦手な赤ちゃんや、夜間・外出で親の負担を減らしたいときに便利です。
ただし、液体ミルクは常温が基本なので、温度に敏感な赤ちゃんは嫌がることもあります。その場合は、手で温める/ぬるめにするなど工夫が必要です。
詳しくはこちらで比較しています。
粉ミルクと液体ミルクの違い|飲みやすさ・味・メリット比較と使い分けのコツ
月齢別|おすすめの代替アイテム早見表
「うちの子の月齢だと、何から試すのが安全?」がすぐ分かるように整理しました。
| 月齢 | 試しやすい代替アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 新生児〜1ヶ月 | スプーン / スポイト / カップ(慎重に) | むせやすいので“少量ずつ”が最優先 |
| 2〜3ヶ月 | スプーン / スポイト / カップ / 乳首なし哺乳瓶(慎重に) | 飲みムラが出やすい。環境調整もセットで |
| 4〜6ヶ月 | カップ / 乳首なし哺乳瓶 / マグ導入(個人差) | 哺乳瓶拒否が増える時期。発達要因を疑う |
| 7〜12ヶ月 | コップ / マグ / ストロー練習 | 離乳食の影響も大きい。水分補給ルートを増やす |
月齢ごとの「哺乳瓶拒否が増える理由」は、こちらで詳しく解説しています。
【4ヶ月】哺乳瓶拒否が増える理由と対策
失敗しにくい進め方|“代替→落ち着く→再チャレンジ”が基本
代替アイテムは「最終手段」ではなく、親子が落ち着くための“つなぎ”として使うと上手くいきやすいです。おすすめの流れは次の通りです。
- 安全に飲める代替手段(スプーン・スポイトなど)で哺乳量を確保
- 授乳環境・温度・姿勢など、原因になりやすいポイントを整える
- 機嫌が良いタイミングで、短時間だけ哺乳瓶に再チャレンジ
「哺乳瓶への再チャレンジ」のコツは、こちらが役立ちます。
哺乳瓶拒否を克服する方法
代替アイテムを使うときの安全チェックリスト
どの方法でも共通して大切なのは、安全です。以下を満たしているか、毎回ざっくり確認してみてください。
- ☐ 赤ちゃんの姿勢が安定している(寝かせっぱなしで流し込まない)
- ☐ むせ・咳き込みが増えていない
- ☐ 早く飲ませようとして押し込んでいない
- ☐ 1回の目標量を欲張りすぎない(少量×回数でもOK)
- ☐ おしっこ回数が保てている
やってはいけない対応も、あわせて確認しておくと安心です。
ミルク拒否中にやってはいけないNG対応
それでも飲まない・不安が強いときに見直したいこと
代替アイテムを試しても難しいときは、「飲ませ方」だけでなく、次の観点で整理すると出口が見えやすくなります。
- 授乳環境:音・光・匂いが刺激になっていないか
- タイミング:眠気の波・興奮の波と重なっていないか
- ミルクの相性:味・匂いが合わないサインはないか
- 体調:鼻づまり、口内トラブル、発熱などはないか
環境の影響は意外と大きいです。
授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響
また、ミルク自体の相性が気になる場合は、こちらも参考になります。
ミルクの味が合わないときの判断方法
病院を受診した方がよいサイン
哺乳瓶拒否・ミルク拒否が続くとき、次のようなサインがあれば早めに医療機関へ相談しましょう。
- 哺乳量が著しく減っている/飲めない状態が続く
- おしっこが減る、口が乾くなど脱水が心配
- 体重が増えない(成長曲線から外れてきた)
- ぐったりして元気がない、発熱、嘔吐がある
受診の目安はこちらにまとめています。
👉ミルク拒否で受診すべき症状
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
産婦人科病棟看護師として多くの赤ちゃんを見てきましたが、哺乳瓶拒否の時期は「一時的に別の方法で哺乳量を確保する」ことが助けになる場面がよくあります。スプーンやカップなど、赤ちゃんの負担が少ない方法から試し、むせや咳き込みが増える場合は無理をしないことが大切です。ただし哺乳量の低下が続く・おしっこが減る・体重が増えないなどがある場合、脱水や体調不良が隠れていないか確認してみましょう。代替アイテムで抱え込まず、早めに相談してくださいね。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
飲まない日が続くと、本当に不安になりますよね。
でも「何とかしよう」と工夫しているあなたの姿勢は、赤ちゃんにとって十分すばらしいサポートです。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。



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