【4ヶ月】哺乳瓶拒否が突然始まる理由と対処法|ミルク拒否がピークになりやすい時期
「今まで普通に飲んでいたのに、4ヶ月に入って急に哺乳瓶を嫌がる…」
「哺乳瓶を見ただけで反り返る」「母乳は飲むのにミルクだけ拒否する」
4ヶ月は、ミルク拒否・哺乳瓶拒否がもっとも増えやすい時期です。
原因は赤ちゃんの成長に伴う変化であり、決して“わがまま”ではありません。
この記事では、哺乳瓶拒否が増える理由・原因別の対策・受診の目安を、専門知識にもとづいてわかりやすく解説します。
まず全体像を知りたい方はこちら👇
👉 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🔍 4ヶ月で哺乳瓶拒否が急増する理由(結論)
4ヶ月は、赤ちゃんが「飲みやすい方法」を選び始める成長段階で、母乳とミルクの違いや刺激に気づきやすくなるため、哺乳瓶拒否が起きやすくなります。
主な理由は以下の7つです👇
- 吸う力・リズムが変わり、乳首との相性が変化する
- 周囲の刺激に注意が向き、集中できなくなる
- 母乳との違い(味・温度・吸いごこち)に気づく
- 嫌な感覚を泣いて表現できるようになる
- 飲みやすい姿勢の好みが出てくる
- 飲みムラや授乳間隔の変化が起きやすい
- 逆流やゲップの不快感が強まりやすい
4ヶ月は「哺乳の移行期」であり、拒否は自然な成長のサインでもあります。
📌 よくある哺乳瓶拒否のサイン(チェックリスト)
- 哺乳瓶を見ると顔をそむける
- ミルクだけ泣く(授乳そのものは嫌いではない)
- 飲み始めは飲むが途中で怒る・泣く
- 反り返る・手で哺乳瓶を押しのける
- キョロキョロして集中できない
- 飲む量にムラがある
→ これらはすべて4ヶ月でよくある正常な反応です。
👉 関連:哺乳瓶だけ嫌がる赤ちゃんの特徴
📌 原因① 刺激に敏感になって集中できない
4ヶ月の赤ちゃんは視覚・聴覚が発達し、授乳中でも周囲の刺激に注意が向きます。
- テレビやスマホの光・音
- 家族の声や話し声
- 部屋の明るさや人の動き
その結果、ミルクよりも興味が外に向き「飲みたいのに飲めない」状態になります。
🍼 対策:授乳環境を整える
- 薄暗く静かな部屋で授乳する
- テレビ・音楽・スマホ通知はオフ
- あまり話しかけず淡々と授乳する
- 縦抱きや密着姿勢で安心感を高める
👉 関連:授乳環境がミルク拒否に与える影響
📌 原因② 乳首(ニプル)の吸いやすさが今の発達に合わない
吸啜力(吸う力)が強くなる4ヶ月では、乳首との相性が合わなくなることが多いです。
| 赤ちゃんの様子 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 飲むのに時間がかかる / 寝てしまう | 流量が遅い(疲れてしまう) |
| むせる / 途中で怒る | 流量が速い(勢いが強すぎる) |
| 噛む・舌で押し出す | 形や硬さが合わない |
| 母乳は飲むがミルクだけ拒否 | 吸いごこち・味・温度の差を感じている |
🍼 対策:乳首選びを見直す
- メーカー推奨月齢より「赤ちゃんの反応」で選ぶ
- 丸穴 → Yカット → クロスカットを試す
- 別メーカーの乳首も検討する
👉 関連:月齢別ニプルサイズの選び方
👉 関連:哺乳瓶を変えたら飲んだ理由とは?
📌 原因③ 授乳間隔・ミルク量の変化(飲みムラ)
4ヶ月頃は、睡眠リズムと満腹中枢の発達により、授乳パターンが変わりやすい時期です。
- 授乳回数が減ってくる
- 1回に飲む量が増える
- 飲みムラが目立つ
これらは自然な変化であり、「今日は飲まない」があっても問題ないケースがほとんどです。
🍼 体重や排尿で判断を
- おしっこ:1日5〜6回以上
- 機嫌:普段通りならOK
- 体重:1週間で約80〜150g増えている
📌 原因④ 姿勢や抱き方が合わなくなっている
首が安定してくる4ヶ月は、飲みやすい角度や姿勢の好みがはっきりしてきます。
- 縦抱きだと飲むが横抱きは嫌がる
- 頭が高い角度を好む
- 軽く丸くなる姿勢で落ち着く
🍼 対策:姿勢・角度を変えてみる
- 縦抱き+少し背中を支えて安定させる
- 横抱きでも頭側を高くする
- フットボール抱きを試す
👉 関連:飲みやすくなる抱き方・角度の工夫
📌 原因⑤ 逆流・ゲップの不快感
途中で泣く・反り返る・むせる場合、逆流症状やゲップ溜まりが原因のことがあります。
🍼 対策:空気をためない工夫
- 授乳中の頭をしっかり高くする
- 哺乳瓶を常に満たして空気を吸わせない
- 10〜20ml飲んだら一度ゲップする
- 授乳後20分の縦抱き
👉 関連:げっぷが出にくい時のコツ
🍼 今日からできる改善ステップ(初心者でもOK)
- まず環境を整える(静か・暗め・刺激を減らす)
- 抱き方を変える(縦抱き・角度調整)
- 乳首を見直す(サイズ・形・流量)
- 寝ぼけ授乳やリラックス時を狙う
- 飲まない時は休憩し、時間をおいて再トライ
👉 関連:ミルク拒否に効果があった対策20選
👉 関連:哺乳瓶拒否を克服する方法
⚠ 受診すべきサイン(医療者がみるポイント)
- おしっこが1日4回以下に減っている
- 体重が増えていない / 減っている
- 8時間以上まったく飲めない
- 発熱・下痢・嘔吐を伴う
- 顔色が悪い・ぐったりしている
「受診すべきかわからない…」という時は、電話相談だけでも構いません。
👉 関連:ミルク拒否で受診すべき症状
🧠 【医療者コメント】医師・産婦人科病棟看護師より
4ヶ月で哺乳瓶拒否が増えるのは、赤ちゃんが「飲み方を選べるようになる時期」だからです。つまり“成長のサイン”
- 刺激に敏感になりやすい
- 母乳と哺乳瓶の違いに気づく
- 不快感を泣いて表現できるようになる
強い拒否が続くと不安になりますが、赤ちゃんのサインを読み取り、少しずつ方法を変えていけば改善していきます。
📝 チェックリスト(保存版)
- ☑ 授乳環境(音・光・人の動き)を整えた
- ☑ 抱き方・角度を変えた
- ☑ 乳首のサイズ・形状を見直した
- ☑ 寝ぼけ授乳・リラックス授乳を試した
- ☑ 飲まない時は休憩して再トライした
- ☑ 機嫌・体重・排尿で全体の様子を確認した
👉 関連記事(月齢別・原因別でさらに詳しく)
👉 ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
育児は答えが一つではないからこそ、迷うこともたくさんあります。
その中で小さな変化に気づいてあげられるあなたは、もう十分に素晴らしい親です。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科病棟看護師/第一子育児中の母
📌 医療監修:
医師/乳幼児・児童発達分野にて勤務経験あり/第一子育児中の父
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。


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