ねんね飲みとは?|メリット・デメリットと向いている赤ちゃん
赤ちゃんがミルク拒否・哺乳瓶拒否で困っているとき、「寝ている(眠い)タイミングなら飲むかも」と感じることは珍しくありません。結論から言うと、ねんね飲み(ドリームフィード)は“うまくハマる赤ちゃん”には助けになる方法です。一方で、むせ・吐き戻しなどのリスクもあるため、安全なやり方と“やめどき”を知ってから試すのが安心です。
この記事では、ねんね飲みの基本、メリット・デメリット、向いている赤ちゃんの特徴、注意点、よくある失敗と対策までをまとめます。具体的な手順は別記事「ねんね飲みのやり方」も合わせて参考にしてくださいね。
ねんね飲み(ドリームフィード)とは?
ねんね飲みとは、赤ちゃんが眠っている・眠そうなタイミングに、やさしく刺激して半分寝た状態(うとうと)でミルクを飲ませる方法です。「夜間授乳」と似ていますが、ポイントは“しっかり覚醒させない”こと。起ききる前のタイミングを使うため、日中は飲まないのに、眠いと飲める赤ちゃんでは特に試されます。
なぜミルク拒否・哺乳瓶拒否に効くことがあるの?
- 周りが気になりにくい(刺激に反応しやすい時期の「気が散る」を回避)
- “飲むスイッチ”が入りやすい(うとうと状態で吸い始めやすい)
- 情緒が安定しやすい(泣いて拒否→さらに拒否…の悪循環が起きにくい)
ただし、ねんね飲みは「万能」ではありません。赤ちゃんの個性や月齢、授乳環境、乳首(ニプル)の流量など複数要素が重なって成立します。ミルク拒否の全体像は、総まとめ記事「ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ」も便利です。
ねんね飲みのメリット
- 飲める量を確保しやすい(日中の飲みムラ・拒否の“穴埋め”になりやすい)
- 親のメンタルが少し楽になる(「今日は全然飲めていない…」の不安が軽くなることがある)
- 泣いて荒れる前に飲ませられる(泣きのスイッチが入る前に対応しやすい)
- 寝つきが整うこともある(空腹で覚醒→寝られない、を減らせる場合)
ねんね飲みのデメリット・注意点
ねんね飲みは、やり方を間違えると負担が増えることもあります。次の点は必ず押さえておきましょう。
| 起こりやすい困りごと | なぜ起きる? | 最初に見直すポイント |
|---|---|---|
| むせる・咳き込む | 眠りが深く、飲み込みが追いつかない | 姿勢を少し起こす/流量を落とす/ペースをゆっくり |
| 吐き戻しが増える | 空気を飲む・早飲み・胃が張る | 途中で一度休憩/げっぷ/量を減らして回数を分ける |
| 逆に目が冴える | 刺激が強すぎる・部屋が明るい | 照明を落とす/声かけを最小限/手順を短く |
| クセになって日中飲まない | 日中の“飲む成功体験”が減る | ねんね飲みは補助にして、日中の対策も並行 |
特にむせが強い・呼吸が苦しそうなどがある場合は、無理に続けず、後半の「受診の目安」も確認してくださいね。
ねんね飲みが向いている赤ちゃん・向かない赤ちゃん
向いていることが多いパターン
- 日中は気が散って飲まないが、眠いときは飲める
- 飲み始めると飲めるが、最初の一口が難しい
- ミルク拒否・哺乳瓶拒否で、総量が足りていない日が増えた
- 夜間に起きたとき、授乳すると再入眠しやすい
慎重に(または避けた方がいい)パターン
- むせやすい/咳き込みやすい(眠い状態でさらに飲み込みが不安定になりやすい)
- 吐き戻しが多い(姿勢や量の調整がより重要)
- 哺乳瓶・乳首の流量が合わず、早飲み・空気飲みが起きやすい
- 親が極端に疲れていて、安全な抱き方が維持しにくい
チェックリスト:試してみてもよいサイン
- □ 眠いタイミングだと、口に乳首を入れると吸い始めることがある
- □ うとうとでも、飲み込みが追いついている(むせが少ない)
- □ 体重やおしっこ回数など、基本の体調が大きく崩れていない
- □ 親が安全な姿勢で抱っこできる(寝落ちしない環境が作れる)
「やってみたいけど不安…」という場合は、まず日中の授乳の土台を整えるのも有効です。対策の全体は「ミルク拒否に効果があった対策20選」も役立ちます。
ねんね飲みを安全に試すコツ(重要ポイントだけ)
詳細な手順は「ねんね飲みのやり方」にまとめています。ここでは安全面に直結するポイントだけ、先に押さえてください。
安全の基本
- “寝かせたまま放置して飲ませる”はNG(窒息・むせのリスクを上げます)
- 顔は横向きになりすぎない(気道が狭くなりやすい)
- 少し起こした姿勢(目安:上体を軽く起こす)で、のどに流し込みにしない
- 飲み込みが止まったら一度休憩。眠いほどペースはゆっくり
むせ・吐き戻しを減らす小技
- 最初の一口は特にゆっくり(吸う力が強く出やすい子もいます)
- 乳首(ニプル)の流量が合っているか確認(合わないと早飲み・空気飲みが増えます)
- 途中で一度区切ってげっぷ(げっぷが苦手なら「げっぷが出にくいときの対処法」へ)
ねんね飲みで「飲まない」時によくある原因と対策
ねんね飲みがうまくいかないときは、「赤ちゃんが悪い」わけではなく、条件が合っていないだけのことが多いです。詳しくは「ねんね飲みで飲まない原因と対策は?」に整理していますが、代表例をここでもまとめます。
| よくある原因 | 赤ちゃんの様子 | 試しやすい対策 |
|---|---|---|
| タイミングが早すぎる/遅すぎる | 口を開けない、乳首を押し出す | 少し待つ/逆に少し早めに試す(“うとうと”を狙う) |
| 流量が合っていない | むせる/怒る/空気を飲む | 乳首のサイズ・形状を見直す |
| 温度・匂いが気になる | 最初の一口で嫌がる | 温度を微調整(「ミルクの温度調整テクニック」) |
| 抱き方・角度が合わない | 反り返る、体がこわい | 角度を少し変える(「飲みやすくなる抱き方・角度」) |
また、ねんね飲みだけで総量を稼ごうとすると、日中の授乳がさらに難しくなるケースもあります。ねんね飲みは“補助”として使い、日中の拒否対策も並行するのが現実的です。
ねんね飲みはいつから?いつまで?
ねんね飲みの開始時期・卒業の目安は、月齢だけでなく赤ちゃんの飲み方・睡眠リズムで変わります。ここは検索でも特に迷いやすいので、別記事で詳しくまとめています。
やめどきのサイン(目安)
- ねんね飲みをしなくても日中の総量が安定してきた
- ねんね飲みでむせ・吐き戻しが増えた
- ねんね飲みをすると覚醒して寝つけないことが増えた
- 親の負担が増えて、継続がつらい
よくあるQ&A
Q1. ねんね飲みは「クセ」になりますか?
なる・ならないは赤ちゃんによります。ただ、ねんね飲みが“成功体験”になりすぎると、日中の授乳が進みにくくなる場合もあります。日中に少しでも飲めるチャンスがあるなら、日中の改善も同時に進めるのがおすすめです。
Q2. 途中で寝落ちして飲む量が少ない…
眠さが勝つと量が伸びないことはあります。量を増やすより“回数”で調整した方がうまくいくケースもあるので、無理に1回で飲ませきろうとしなくて大丈夫です。
Q3. ねんね飲み中、むせたときはどうする?
いったん中止して、姿勢を起こして呼吸を整えます。続ける場合も、ペースを落とす・流量を見直す・姿勢を再調整が基本です。むせが強い/繰り返す場合は無理に続けず、医療機関に相談を。
受診の目安(安全のために)
ミルク拒否・哺乳瓶拒否は多くが一時的ですが、以下がある場合は早めに相談がおすすめです。
- ぐったりして元気がない/顔色が悪い
- おしっこが明らかに減っている、口の中が乾くなど脱水が心配
- むせが強く、呼吸が苦しそう
- 体重が増えない状態が続く
受診の目安は「ミルク拒否で受診すべき症状」や「脱水症状の見分け方」も参考にしてください。
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
授乳がうまくいかない時期は、赤ちゃんの発達や気質の影響が大きく、「親のやり方が悪いから」ではないことがほとんどです。ねんね飲みは、飲めるタイミングを活用する工夫の1つ。抱き方・角度・温度・環境を少し変えるだけで、負担が軽くなるケースもあります。安全を最優先に、無理のない範囲で試してみてくださいね。
眠っている状態での授乳は、状況によってはむせ・吐き戻しが増えることがあります。繰り返す強いむせ、呼吸が苦しそう、体重増加不良や脱水サインがある場合は、ねんね飲みにこだわらず、早めに医療機関へ相談しましょう。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
うまく飲めない日が続くと、不安になって当然です。
今日できる小さな工夫を積み重ねて、少しずつ「飲めた」を増やしていきましょう。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。



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