パートナーが授乳を手伝わない時の心のケア|ミルク拒否・哺乳瓶拒否で限界を感じる前にできること
結論:パートナーが授乳を手伝わない状況が続くと、心と体の余裕が削られ、ミルク拒否・哺乳瓶拒否などのトラブルが起きたときに「もう無理…」と感じやすくなります。大切なのは、あなたが悪いわけではないと確認しつつ、“今日からできる小さな分担”を作り、言葉にして伝える方法と自分を守るルールを持つことです🌼
この記事では、授乳を一人で抱えがちな0〜12ヶ月の保護者へ向けて、気持ちが折れそうなときの心のケア、パートナーへの伝え方、具体的な分担の作り方、そして受診を検討したいサインまでをやさしく整理します。
※「授乳=母乳だけ」ではありません。ミルク、混合育児、哺乳瓶…どの選択でも、赤ちゃんを育てている時点で十分がんばっています。
なぜ「手伝ってくれない」がこんなに苦しいの?(あなたのせいではありません)
パートナーが授乳を手伝わないとき、苦しさが増すのは「作業量」だけが理由ではありません。授乳は、時間・睡眠・体力・感情が一緒に削られる“総合タスク”だからです。
- 睡眠不足:夜間授乳が続くと、判断力と気持ちの余裕が落ちやすい
- 孤立感:「私だけが頑張っている」感覚が強くなる
- 報われなさ:赤ちゃんが飲まない(ミルク拒否・哺乳瓶拒否)時に努力が否定された気持ちになる
- 自己否定:「私のやり方が悪いのかも」と自分責めが始まりやすい
特に、赤ちゃんがミルクを飲まない時期は、授乳がスムーズにいかないことで不安が強まりやすいです。原因や対策は別記事にもまとめています。
関連:ミルク拒否の原因一覧
関連:ミルク拒否に効果があった対策20選
まず最初に:あなたの心を守る「緊急モード」チェック
何より優先したいのは、あなたの安全と回復です。次のチェックリストで、今が「頑張り方を変えるタイミング」か確認してください。
心の負担チェックリスト(当てはまるほど要注意)
- 授乳の時間が近づくと動悸・胃の痛み・涙が出る
- 赤ちゃんが泣く声だけで気持ちが真っ白になる
- 眠れていないのに、休むことに罪悪感がある
- 「どうせ飲まない」と感じて授乳が怖くなる
- パートナーに頼めない/頼む気力すらない
- 食欲が落ちた、頭が回らない、何も楽しくない日が続く
1〜2個でも十分つらい状態です。3個以上なら「分担の再設計」や「外部サポート」を早めに入れる価値があります。
関連:ミルク拒否が続いてつらい…不安が強くなる理由と心の整え方
関連:ミルクを飲まないと焦ってしまう…“焦りの正体”とコントロール法
「授乳を手伝わない」理由は色々。まずはタイプを見極める
同じ“手伝わない”でも、中身は違います。理由が違うと、効果的な伝え方も変わります。
| タイプ | よくある背景 | 効きやすいアプローチ |
|---|---|---|
| やり方が分からない | 哺乳瓶の作り方、抱き方、げっぷなどが不安で避けている | 「任せる」より一緒に練習→固定タスク化 |
| 仕事で余裕がない | 帰宅が遅い、疲労が強い、休日も回復に使ってしまう | 短時間タスク(洗浄5分など)から開始 |
| 危機感がない | 授乳の大変さを“見えていない” | 数値化(睡眠時間・回数)+具体的なお願い |
| 価値観のズレ | 「授乳は母親の役目」思考が残っている | 正しさ争いより家庭運営の合意(役割再定義) |
| 関係がギスギス | 言い方で衝突→頼むのが怖くなる | 言い方のテンプレ+第三者(家族・支援) |
「手伝わない=愛がない」と結論づける前に、どこが詰まっているかを分解できると、解決しやすくなります。
今日からできる「分担」は授乳そのものじゃなくてOK
パートナーが授乳(哺乳瓶)をしない場合でも、家庭は回せます。ポイントは、“授乳以外の周辺タスク”を固定してもらうことです。
授乳まわりのタスク例(ここを任せるだけで負担が減る)
- 哺乳瓶・乳首の洗浄、消毒(夜だけ固定でもOK)
- ミルク作りの準備(お湯の補充、計量スプーン管理)
- 授乳後のげっぷ・寝かしつけ担当
- 夜間の「起きる担当」(授乳はあなたでも、起床・抱っこは相手など)
- 記録(飲んだ量・時間・体重メモ)
ミルク拒否・哺乳瓶拒否の時期は、授乳そのものが難しくなるぶん、周辺タスクの支援が大きく効きます。
関連:ミルク前のルーティン作り(赤ちゃんを落ち着かせる方法)
パートナーに伝えるときの「言い方テンプレ」(責めずに、具体的に)
伝え方のコツは、相手を評価しないで、事実+お願い+期限(いつから)にすることです。
テンプレ①:やり方が分からないタイプ向け
「今、授乳が続いて睡眠が足りなくて限界に近いんだ。
今日から夜の哺乳瓶洗いだけお願いできる?やり方は一緒にやって、慣れたら任せたい。」
テンプレ②:危機感がないタイプ向け
「昨日、授乳が○回で、合計○時間かかって、私は睡眠が○時間だった。
このままだと体力がもたないから、毎日1つだけ固定で担当をお願いしたい。まずは寝かしつけお願いできる?」
テンプレ③:衝突しやすい夫婦向け
「今は責めたいわけじゃなくて、助けが必要。
“今日からできる1つ”を決めたい。洗浄か寝かしつけ、どっちならできそう?」
“選択肢を2つ出す”と、相手が動きやすくなることが多いです。
「手伝わない」が続くときの心のケア(自分責めを止める)
パートナーが動かないと、「私の伝え方が悪い」「私が弱い」と自分に矢印が向きがちです。でも、授乳の負担はあなたの努力だけでは解決しない構造があります。
心が少し軽くなる3つの考え方
- 赤ちゃんが飲まない=あなたの失敗ではない(ミルク拒否・哺乳瓶拒否はよくある)
- できる範囲で十分(100点を目指すほど苦しくなる)
- 家庭はチーム運営(“頼る”はサボりではなく戦略)
今日だけの「最低ライン」を決めよう
つらい日は、完璧ではなく“継続可能”が正解です。例えば:
- 授乳がうまくいかない日は、まず落ち着かせる(抱っこ・環境)
- 飲めた量が少なくても、1日トータルで見てOKにする
- 「今日はこれ以上粘らない」時間制限を作る
授乳の量や飲みムラが気になる場合は、量の判断基準も参考にしてください。
夫婦関係が悪化しそうなときの「NG対応」と「回避策」
つらい時期ほど、やりがちなパターンがあります。先に避けられるだけで、消耗が減ります。
NG対応(逆効果になりやすい)
- 「なんであなたはできないの?」と人格を責める
- 我慢し続けて、限界で爆発する
- 授乳が大変な話を“正しさバトル”にする
- 相手がやったことを0点にする(「それじゃ意味ない」)
回避策(揉めにくい進め方)
- ルール化:担当を固定(毎晩洗浄、休日午前はあなたが休む等)
- 小さく始める:まず1タスク、3日だけ試す
- 評価は短く:「助かった、ありがとう」を1回入れる
夫婦の摩擦が強い場合は、こちらの記事も合わせてどうぞ。
外部サポートを使うのは“負け”じゃない(むしろ早いほど得)
パートナーがすぐ変わらないこともあります。そのときは、あなたを守るために第三者の手を借りるのが現実的です。
- 家族・友人に「週1回だけでも」来てもらう
- 自治体の産後ケア、訪問サポート、家事代行を検討する
- 授乳の悩みは助産師・保健師へ(ミルク拒否、飲まない、量の相談も)
赤ちゃんの体調や脱水が心配なときは、受診の目安も確認しておくと安心です。
関連:ミルク拒否で受診すべき症状
関連:脱水症状の見分け方
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
産後〜育児初期は、睡眠不足とホルモン変化、生活の急変が重なるため、心が不安定になりやすい時期です。「手伝ってもらえない」と感じる状況が続くと孤立感が増え、涙が出たり、イライラが強くなったりするのは珍しくありません。まずは1つでも負担を減らす工夫(洗浄、寝かしつけ、記録など)を作り、休める時間を確保してください。
気分の落ち込み、不眠、食欲低下、強い不安や焦りが2週間以上続く場合、また「自分がいない方がいい」などの考えが浮かぶ場合は、早めに医療機関や地域の相談窓口に繋がることをおすすめします。授乳やミルク拒否の悩みは、あなたの努力不足ではなく、心身の限界サインとして現れることがあります。安全に育児を続けるために、遠慮なく支援を使ってください。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
うまくいかない日があっても大丈夫。
あなたが毎日赤ちゃんのために動いていること自体が、もう十分に立派です。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。



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