ねんね飲みの後はげっぷ必要?|吐き戻しが増える時の対処
結論から言うと、ねんね飲み(ドリームフィード)の後も「げっぷはできればした方が安心」です。とはいえ、赤ちゃんが深く眠っている時に無理に起こしてまで出す必要はありません。短時間でやさしく試して、出なければ安全な寝かせ方を優先しつつ、吐き戻しが増える原因(飲みすぎ・空気の飲み込み・姿勢・乳首の流量など)を整えるのが、いちばん現実的で負担の少ない対策です。
この記事では、ねんね飲み後に吐き戻しが増える理由、げっぷの必要性、出ないときの対処、受診の目安まで、0〜12ヶ月の月齢別にわかりやすくまとめます。ミルク拒否・哺乳瓶拒否で「飲まない」日があるご家庭でも、できる範囲で取り入れられる内容にしていますね。😊
- ねんね飲みの後に吐き戻しが増えるのはなぜ?よくある原因
- ねんね飲み後、げっぷは「必要?」それとも「不要?」
- ねんね飲み後のげっぷ:起こしにくい“やさしいやり方”3選
- げっぷが出ない…そのときの対処(無理しないチェックリスト)
- 吐き戻しが増えるときの「原因別」対策まとめ
- 【月齢別】ねんね飲み後のげっぷ・吐き戻し対策の考え方
- どこまで様子見していい?受診の目安(チェック表)
- ねんね飲み後の吐き戻しを減らす「具体的なルーティン例」
- よくあるQ&A(ねんね飲み×げっぷ×吐き戻し)
- まとめ:ねんね飲み後のげっぷは“短時間でやさしく”、出なければ安全優先
- 【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
- 育児に取り組むパパ・ママへ🌼
ねんね飲みの後に吐き戻しが増えるのはなぜ?よくある原因
吐き戻し(いわゆる「げっぷと一緒に戻る」「飲んだミルクが口から出る」)は、赤ちゃんの胃の入口がまだ未熟で起こりやすい生理的な現象です。特にねんね飲みの後は、以下の条件が重なりやすく、吐き戻しが増えたように感じることがあります。
- 眠い状態で飲む → いつもより空気を一緒に飲み込みやすい
- 飲んだあとすぐ横になりやすい → 胃の内容が戻りやすい
- 量を増やしやすい(夜間の間隔が空くため) → 胃がいっぱいで戻りやすい
- 乳首(ニプル)の流量が合っていない → 早飲み・むせ・空気の飲み込みが増える
- お腹にガスが溜まっている(日中の飲み方の影響) → げっぷが出にくい/戻りやすい
また、吐き戻しが増えると「ミルクが嫌になってミルク拒否になった?」「哺乳瓶拒否が始まった?」と不安になることもありますが、吐き戻し自体は必ずしも“飲まない原因”とは限りません。ただし、吐き戻しでつらい経験が続くと、赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるきっかけになることはあるため、早めに環境・飲ませ方を整えるのが有効です。
ねんね飲み自体の基本を先に確認したい方は、こちらも参考になります。
👉 ねんね飲みとは?
👉 ねんね飲みのやり方
ねんね飲み後、げっぷは「必要?」それとも「不要?」
げっぷの目的は、胃に入った空気(ガス)を外に出して、胃の圧を下げることです。胃の圧が高いほど、飲んだミルクが口へ戻りやすくなります。
つまり理屈としては、げっぷが出せると吐き戻しが減る可能性がある。一方で、赤ちゃんによってはそもそも空気をあまり飲まず、げっぷが少ないタイプもいます。その場合は「毎回必ず出す」にこだわるより、吐き戻しが増えている時だけ工夫する方が続けやすいです。
【比較表】ねんね飲み後に「げっぷをする」vs「無理にしない」
| 選択 | メリット | デメリット/注意点 | おすすめの状況 |
|---|---|---|---|
| 短時間だけげっぷを試す | 吐き戻しの減少が期待できる/お腹が張りにくい | 刺激で起きることがある | 吐き戻しが増えた/苦しそうにモゾモゾする/ゲップが溜まりやすい体質 |
| 無理に出さず寝かせる | 睡眠を守れる/親の負担が少ない | 空気が多いと吐き戻しが増えることも | 少量の吐き戻しで元気/げっぷがほぼ出ないタイプ/触るとすぐ起きる |
ポイントは、「必ずやる」ではなく「短時間でやさしく試す」に切り替えること。次の章で、起こしにくいげっぷのやり方と、出ないときの現実的な対処を紹介します。
ねんね飲み後のげっぷ:起こしにくい“やさしいやり方”3選
ねんね飲みは、赤ちゃんが眠ったまま飲めるのがメリットです。げっぷでガッツリ起こしてしまうと、親子ともにつらくなりやすいので、刺激が少ない方法から試しましょう。
方法1:肩に乗せず「胸の上で縦抱き」1〜3分
- 赤ちゃんの体を自分の胸に密着させ、首と背中をまっすぐ支えます
- 背中トントンは最小限(手のひらでゆっくり圧をかける程度)
- 1〜3分で区切る(長くやるほど起きやすい)
方法2:「座らせる姿勢」で背中をなでる
- 膝の上で赤ちゃんを軽く座らせ、あごを支えて前傾にします
- 背中はトントンより下から上へなでる方が刺激が少ないことも
方法3:途中で止めて“こまめに空気を抜く”(飲みすぎ防止にも)
ねんね飲みは「一気に飲み切る→戻る」の流れになりやすいので、可能なら途中でいったん哺乳瓶を外し、短いげっぷタイムを挟むのも有効です。特に早飲みになりやすい乳首の場合に効果的です。
げっぷ全般のコツをもう少し詳しく知りたい方はこちら。
👉 げっぷが出にくいときの対処法
げっぷが出ない…そのときの対処(無理しないチェックリスト)
「何分やっても出ない」「出そうで出ない」「起きそうで怖い」…ねんね飲み後はあるあるです。ここで大事なのは、げっぷを“出すこと”より、安全に落ち着かせること。次のチェックリストを上から順に試してください。
✅ ねんね飲み後の“無理しない”チェックリスト
- ☐ まずは縦抱き1〜3分だけ試す(長時間粘らない)
- ☐ 背中トントンは強くしない(刺激で起きやすい)
- ☐ 出なくても、いったん5〜10分は上体を起こしたまま抱いて様子を見る
- ☐ 寝かせるときは仰向け・硬めの寝具で安全第一(枕・傾斜クッションは原則使わない)
- ☐ 寝かせた直後にバタバタさせない(激しい揺れは吐き戻しを増やす)
- ☐ 吐き戻しが多い日は、次回から量・乳首の流量・ペースを見直す
「吐き戻しが怖いから」と、寝かせる姿勢を工夫したくなることがありますが、安全な睡眠環境(仰向けで、固く平らな寝具)を崩さないことが最優先です。吐き戻し対策で寝具を傾けたり柔らかいクッションを入れたりするのは、窒息など別のリスクにつながる可能性があるため、基本は避けましょう。
吐き戻しが増えるときの「原因別」対策まとめ
吐き戻しが続くと、赤ちゃんがミルクを嫌がり「飲まない」→ミルク拒否・哺乳瓶拒否につながることもあります。ここでは、原因ごとに“今日からできる対策”を整理します。
原因1:飲みすぎ(夜に量を盛りやすい)
- 対策:いつもの1回量より少し減らし、足りなければ翌日の総量で調整
- 目安:吐き戻しが増えた日は「10〜20mlだけ減らす」など小さく試す
- ポイント:赤ちゃんによって適量は違うので、体重増加やおしっこ回数も合わせて判断
原因2:早飲み・空気を飲み込みやすい(乳首の流量が合わない)
- 対策:乳首のサイズや流量を見直す/途中で一度外して休憩(ペース調整)
- サイン:むせる、ゴクゴクが早すぎる、口角から漏れる、飲み終わりが極端に早い
原因3:寝かせるタイミングが早い(胃が落ち着く前)
- 対策:げっぷが出なくても、縦抱きで5〜10分だけ落ち着かせてから寝かせる
- ポイント:抱っこが負担なら、椅子に座って胸の上で縦抱きでもOK
原因4:胃腸が敏感/逆流しやすい体質
- 対策:飲ませ方(量・ペース)を整えた上で、それでも多い場合はミルク種類の検討も選択肢
- 補足:吐き戻しが多い子向けのミルクは商品ごとに特徴が異なるため、体質に合うかを見ながら少しずつ
ミルクの種類の検討を考える場合は、こちらに整理しています。
👉 吐き戻しが多い赤ちゃん向けのミルクの比較
原因5:親が焦って追いミルク/寝かしつけ優先で押し込み気味になる
吐き戻しが増えると「ちゃんと飲ませなきゃ」と焦りやすいのですが、焦りが強いほど赤ちゃんは察して飲みづらくなることもあります(結果としてミルク拒否・哺乳瓶拒否が悪化することも)。
- 対策:「今日は吐き戻しやすい日」と割り切って、量よりも落ち着いたペースを優先
- 対策:無理に飲ませるより、いったん間隔を空けて仕切り直す
やりがちなNG対応も、短く確認しておくと安心です。
👉 ミルク拒否中にやってはいけないNG対応
【月齢別】ねんね飲み後のげっぷ・吐き戻し対策の考え方
月齢によって、吐き戻しの起こり方や、げっぷの出やすさが変わります。「今の月齢だと、どこに気をつけると効きやすいか」をまとめます。
新生児〜1ヶ月:吐き戻しは“よくある”けど、観察ポイントは多め
- 飲み方がまだ不安定で、空気も飲み込みやすい
- げっぷは短時間だけ試し、出なくても安全に寝かせる
- 吐き戻しが多い日は、量を少し減らす・途中で休憩が効きやすい
月齢ならではの「うまく飲めない」原因も関係することがあります。
👉 【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安
2〜4ヶ月:吐き戻しピークになりやすい時期(体質+飲み方の影響)
- 飲む力がついて量が増える一方、胃の入口はまだ未熟
- 乳首の流量が合わないと早飲み→吐き戻しが増えやすい
- ねんね飲みを“寝かしつけの道具”にしすぎず、量とペースを調整
5〜8ヶ月:体動が増えて落ち着かず、吐き戻し・飲みムラが目立つことも
- 寝返り・ずり這いなどで体を動かしたくなる時期
- 飲みムラが出やすく、日中の不足分を夜に補おうとして飲みすぎることがある
- ねんね飲み後は「縦抱き数分」+「安全に寝かせる」で負担を減らす
9〜12ヶ月:吐き戻しは減ることが多いが、別の原因が隠れることも
- 吐き戻しが急に増えたら、体調不良(胃腸炎など)や飲ませ方の変化をチェック
- ミルクの切り替え(フォローアップ含む)で合わずに戻すこともある
どこまで様子見していい?受診の目安(チェック表)
吐き戻しは多くの赤ちゃんで見られますが、次のような症状がある場合は、自己判断で抱え込まずに医療機関へ相談しましょう。
【チェック表】様子見でよいことが多い vs 受診を考えるサイン
| 様子見でよいことが多い | 受診を考えるサイン |
|---|---|
| 吐き戻しても機嫌がよい/元気に遊ぶ | ぐったり、顔色が悪い、反応が弱い |
| 少量が「たら〜」と出る程度 | 噴水のように勢いよく吐くことが繰り返される |
| 体重が増えている/おしっこが出ている | おしっこが明らかに少ない、脱水が心配 |
| 吐いたあとも飲めることがある | 飲まないが続く(ミルク拒否が強い)/哺乳瓶拒否が急に悪化 |
| 授乳の工夫で少し改善する | 血が混じる、強い咳き込み、呼吸が苦しそう など |
受診の目安を詳しくまとめた記事もあります。迷ったらこちらも確認してください。
👉 ミルク拒否で受診すべき症状
ねんね飲み後の吐き戻しを減らす「具体的なルーティン例」
ここまでの内容を、実際の流れに落とすとラクになります。「毎回完璧」は不要なので、できる範囲でOKです。
ルーティン例A:吐き戻しが少ない日(基本形)
- 赤ちゃんが浅い眠りのタイミングでねんね飲み
- 飲み終わったら、縦抱き1〜3分だけ試す
- げっぷが出ても出なくても、5〜10分だけ落ち着いてから寝かせる
ルーティン例B:吐き戻しが増えた日(調整形)
- ねんね飲みの量を10〜20mlだけ減らす(まずは小さく)
- 途中で一度哺乳瓶を外し、短い休憩(ペースを落とす)
- 飲み終わりは縦抱き3分+背中なで(起きやすい子は1分でもOK)
- 寝かせたあとは、すぐに大きく動かさず静かに
ルーティン例C:ミルク拒否・哺乳瓶拒否が気になる日(安心優先)
「飲まない」日ほど、親が焦って押し込みがちです。吐き戻し対策も大切ですが、まずは授乳の体験を“嫌なものにしない”ことが最重要です。
- 飲み始めが悪ければ、少し落ち着かせて仕切り直す(無理に続行しない)
- 飲めた量が少なくても、いったん褒めて終える(追いミルクで揉めない)
- 次の授乳で取り戻す前提で、1回の成功体験を積む
よくあるQ&A(ねんね飲み×げっぷ×吐き戻し)
Q1. げっぷが出ないまま寝かせたら危ない?
多くの場合、危険というより「吐き戻しが増えることがある」という位置づけです。げっぷが出なくても、赤ちゃんが元気で、飲めていて、おしっこが出ているなら過度に心配しすぎなくて大丈夫です。安全な寝かせ方(仰向け・固い寝具)を優先したうえで、次回以降に量やペースを整えるのが現実的です。
Q2. ねんね飲み後、どれくらい縦抱きすればいい?
目安は5〜10分ですが、ねんね飲みは起こさないことも大切なので、まずは1〜3分のげっぷトライ+抱っこで落ち着く時間からでOKです。親の負担が大きいなら「できる日だけ」で十分です。
Q3. 吐き戻しが増えたので、ミルクを切り替えた方がいい?
ミルクの切り替えは選択肢ですが、まずは量・ペース・乳首の流量・寝かせるタイミングを整えると改善することが多いです。それでも明らかに増える場合や、体重増加が心配な場合は、かかりつけで相談しながら検討しましょう。
参考:吐き戻しが多い赤ちゃん向けのミルクの比較
Q4. ねんね飲みをすると哺乳瓶拒否(ミルク拒否)になりやすい?
ねんね飲み自体が直接の原因になるというより、「量を飲ませすぎる」「むせる」「吐き戻してつらい」などが重なると、結果として「哺乳瓶=嫌な体験」になりやすいことがあります。吐き戻し対策は、ミルク拒否・哺乳瓶拒否の予防にもつながります。
まとめ:ねんね飲み後のげっぷは“短時間でやさしく”、出なければ安全優先
- げっぷはできればした方が安心(吐き戻し軽減が期待)
- ただし、無理に起こしてまで出さない(1〜3分で区切る)
- 吐き戻しが増える時は、量・ペース・乳首の流量・縦抱きを調整
- 心配なサインがあれば早めに相談:ミルク拒否で受診すべき症状
【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸
吐き戻しが増えると「ちゃんと飲ませられていないのでは」と自分を責めてしまいがちですが、赤ちゃんの体は成長途中で、吐き戻しは珍しくありません。ねんね飲み後のげっぷは、“短時間でやさしく”がコツです。毎回完璧に出すよりも、赤ちゃんが安心して飲める雰囲気と、パパ・ママが続けられる形を大切にしてくださいね。
吐き戻しの多くは生理的な範囲ですが、体重増加が乏しい、脱水が疑われる、噴水状の嘔吐が反復する、ぐったりするなどがある場合は、背景に別の病気が隠れていないか確認が必要です。迷うときは早めに医療機関へ相談しましょう。吐き戻し対策として寝具を傾けるなどの工夫をしたくなることがありますが、安全な睡眠環境を優先する点も重要です。
育児に取り組むパパ・ママへ🌼
毎晩の授乳、おつかれさまです。うまくいかない日があっても大丈夫。
赤ちゃんもパパ・ママも、少しずつ「合うやり方」を見つけていけますよ。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次: ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
🩺この記事の執筆・監修者
📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸
📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼
※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。



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