ミルクを変更したらうんちが変わる?|色・硬さ・回数が変化する理由といつまで続くか

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ミルクを変更したらうんちが変わる?|色・硬さ・回数が変化する理由といつまで続くか

結論からお伝えします。
ミルクを変更したあとに、赤ちゃんのうんちの「色・硬さ・回数」が変わることはよくあり、多くの場合は一時的な変化で心配いらないことがほとんどです。ただし、変化の仕方や赤ちゃんの様子によっては、注意が必要なケースもあります。

「ミルクを変えたら急に便秘っぽくなった」
「回数が増えて下痢みたいで不安」
「色がいつもと違って大丈夫?」
このような悩みを抱えるパパ・ママはとても多いです。

この記事では、ミルク変更後にうんちが変わる理由、よくある変化のパターン、様子見でよいケースと受診の目安、今日からできる対策まで、やさしく解説します。

ミルクを変更すると、なぜうんちが変わるの?

赤ちゃんのうんちは、腸内環境・消化の仕方・摂取している栄養の影響を強く受けます。

ミルクを変更すると、次のような要素が一度に変わります。

  • たんぱく質の種類や分解のされ方(乳清/カゼイン比、加水分解の有無など)
  • 脂質の配合バランス(脂肪酸の種類、吸収のされ方)
  • ミネラル(鉄分など)の量
  • オリゴ糖や食物繊維様成分の有無(腸内細菌への影響)
  • 粉ミルク⇔液体ミルクなど、加工方法の違い(匂い・口当たり・温度の違いも含む)

これにより、腸が新しいミルクに慣れるまでの間、うんちの状態が変化しやすくなります。
特に赤ちゃんの腸はまだ発達途中なので、ちょっとした「配合の違い」でも反応が出やすいのが特徴です。

「飲む量が変わる」とうんちも変わりやすい

ミルクを変更すると、味や匂いの違いで哺乳量が増減することがあります。
摂取量が増えれば回数が増えることもありますし、逆に飲む量が減ると回数が減ったり硬くなったりすることも。
「ミルク自体の違い」と「飲む量の変化」の両方が重なるため、うんちが変わったように感じやすいのです。

哺乳量が毎日バラバラで不安なときは、平均の考え方を知っておくと安心材料になります。
ミルク量が毎日バラバラなときの平均の考え方

よくあるうんちの変化① 色が変わる

ミルク変更後によく見られる色の変化には、次のようなものがあります。

  • 黄色 → 黄緑色
  • 黄土色 → 茶色っぽい色
  • やや緑がかった色

これらは、ミルクに含まれる鉄分や脂質の違いによることが多く、元気で機嫌がよければ、基本的に心配いりません。

特に鉄強化ミルクに切り替えた場合、うんちが濃い色(緑っぽい・茶色っぽい)になることがあります。
また、腸内で胆汁色素が変化すると、黄緑っぽく見えることもあります。

色の目安|よくある色とチェックポイント

よくある原因 チェック
黄色〜黄土色 一般的なミルク便 機嫌・哺乳量が保たれていればOK
黄緑〜緑 鉄分の影響、胆汁色素の変化など 発熱・ぐったりがなければ様子見が多い
茶色っぽい 鉄分、消化の変化 硬さや痛がり方も合わせて確認
白っぽい 胆汁がうまく出ていない可能性 早めに医療機関へ
黒い(タール状) 出血の可能性など 早めに医療機関へ
血が混じる 肛門の切れ・腸炎・アレルギーなど 量が少なくても相談推奨

よくあるうんちの変化② 硬さが変わる

ミルクを変更したあと、次のような変化がみられることがあります。

  • 少し硬くなった
  • ねっとりした感じになった
  • 水っぽくなった

これは、ミルクごとの脂質量や消化吸収のスピードが異なるためです。
また、調乳の仕方(濃度)や、げっぷがうまく出ずにお腹が張ることでも、排便がスムーズにいかない場合があります。

数日〜1週間程度で徐々に落ち着くことが多く、排便時に強く痛がらなければ、経過観察で問題ないケースがほとんどです。

便秘になりやすいミルクについては、以下の記事も参考になります。
便秘になりにくいミルクの比較

便秘っぽいときに「まず見たい」3つ

  • うんちの形:コロコロで硬い?ねっとり?
  • 出すときの様子:顔を真っ赤にして長時間いきむ?泣き叫ぶ?
  • お腹の張り:触るとパンパン?ガスが溜まっていそう?

「いきむけど出る」「出た後は機嫌が戻る」なら、成長過程の範囲であることも多いです。
一方で、コロコロ便が続いて毎回つらそうな場合は、対策を取り入れる価値があります(後半で紹介します)。

よくあるうんちの変化③ 回数が変わる

ミルク変更後に、

  • 1日1回だったのが2〜3回になる
  • 毎回出ていたのに、1〜2日出なくなる

といった変化が起こることも珍しくありません。

回数が増えても、水様便でなく、機嫌が良ければ様子見でOKなことが多いです。
逆に、回数が減っても、お腹が張っておらず元気があれば大きな問題にならないこともあります。

「下痢っぽい」かどうかの見分け

うんちがゆるくても、ミルク便はもともとペースト状〜ゆるめのことが多いです。心配になるのは、次のようなパターンです。

  • 明らかな水様便が何度も続く
  • 回数が急に増え、オムツが追いつかない
  • おしっこが減る、口が乾く、ぐったりする
  • 発熱・嘔吐を伴う

ミルク拒否・哺乳瓶拒否と、うんちの変化の関係

ミルクを変更するきっかけとして多いのが、ミルク拒否・哺乳瓶拒否です。

飲まない原因は味や匂い、授乳環境、月齢による発達変化などさまざまですが、飲む量が変わることで、うんちの状態も変化します。
たとえば「飲む量が減って便秘っぽくなる」「頑張って飲ませて空気を飲み、ガスが溜まって出にくくなる」などが起こり得ます。

ミルク拒否の原因全体については、こちらの記事で整理しています。
ミルク拒否の原因一覧

味や匂いに敏感そうな場合は、こちらも参考になります。
ミルクの味に敏感な赤ちゃんの特徴

月齢によって変化の出やすさは違う

うんちの変化は、月齢によっても感じ方が違います。

  • 新生児〜1ヶ月:腸が未熟で変化が出やすい(回数も多く、色も幅がある)
  • 2〜3ヶ月:回数が安定してくるが、切り替えで乱れやすい
  • 4〜6ヶ月:哺乳量や授乳間隔の影響を受けやすい(飲みムラも出やすい)
  • 7ヶ月以降:離乳食の影響が加わり、ミルク以外でも変動する

月齢別の特徴については、以下も参考にしてください。
【0〜1ヶ月】新生児のミルク拒否|よくある原因・対処法・受診の目安
【5~6ヶ月】離乳食開始後のミルク拒否と対処

まずは「赤ちゃんの全体の様子」を見ることが大切

うんちの色や形だけでなく、

  • 元気があるか(表情・反応)
  • 哺乳量が極端に減っていないか
  • おしっこの回数は保たれているか
  • 体重が増えているか(成長曲線の範囲か)

といった全体の様子を見ることがとても大切です。
体重が気になる方は、成長曲線との関係を整理しておくと判断しやすくなります。
成長曲線(体重曲線)とミルク量の関係

ミルク変更後のうんちの変化はいつまで続く?

多くの保護者が一番気になるのが、「この変化はいつまで続くの?」という点だと思います。

結論から言うと、多くの場合は数日〜1週間程度で落ち着くことがほとんどです。

経過 目安
ミルク変更直後 色・硬さ・回数が変わりやすい(腸が“様子見”している時期)
3〜4日後 少しずつ腸が慣れてくる/回数のブレが減り始める
5〜7日後 元のリズムに近づくことが多い
1〜2週間 ゆっくり馴染む赤ちゃんもいる(特に段階的に切り替えた場合)

1週間以上たっても強い便秘や下痢が続く場合は、ミルクが合っていない可能性、調乳濃度や授乳環境の影響、体調不良なども考えます。無理に我慢せず相談しましょう。

色・硬さ・回数別|様子見でいいケースと注意が必要なケース

色の変化

  • 様子見でOK:黄色、黄緑色、黄土色、やや緑がかった色
  • 注意:白っぽい、黒色(タール状)、血が混じる

硬さの変化

  • 様子見でOK:少し硬い、ねっとり、形が変わった
  • 注意:コロコロで毎回つらそう/うんちが出せず苦しそうな状態が続く/明らかな水様便が続く

回数の変化

  • 様子見でOK:1日1〜3回程度の変動(機嫌・おしっこが保てている)
  • 注意:極端に増えた状態が数日続く/全く出ない日が続く/脱水っぽいサインがある

自宅でできる対策|今日からできること

ミルク変更後のうんちの変化に対して、家庭でできる対策をまとめました。

  • ミルクは急に何種類も切り替えない(腸が落ち着く前に次へ行くと長引きやすい)
  • 調乳濃度を正しく守る(濃すぎると便秘、薄すぎると栄養が不足しやすい)
  • 授乳間隔を極端に詰めすぎない(空気を飲みやすく、げっぷが出にくいことも)
  • お腹を「の」の字にやさしくマッサージ(痛がるほど強くしない)
  • 足を自転車こぎのように動かす(ガス抜きのサポート)
  • 授乳姿勢を見直す(むせ・空気飲みを減らす)

特に姿勢や角度は、消化やげっぷの出やすさに影響します。
飲みやすくなる抱き方・角度
げっぷが出にくいときの対処法

「便秘っぽい」ときにやりがちなNG

  • ミルクを濃くしてしまう(“栄養を増やしたい”気持ちで起きやすい)
  • 短期間でミルクを次々変える
  • 無理に綿棒浣腸を頻回に行う(やり方や頻度は医療者に確認を)

ミルク拒否・哺乳瓶拒否がある場合の注意点

ミルク拒否・哺乳瓶拒否があると、「飲ませたい」「変えなきゃ」と焦ってしまいがちです。

しかし、短期間で何度もミルクを変更すると、腸が落ち着かず、うんちの変化が長引くこともあります。
まずは、飲まない原因がミルク以外にないかを確認することが大切です。

以下の記事もあわせて確認してみてください。
ミルク拒否の原因一覧
哺乳瓶を変える前にやるべきチェックリスト

病院を受診した方がよいサイン

次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

  • 白色便黒色便(タール状)が出た
  • 血便が見られる(少量でも続くなら相談を)
  • 下痢や便秘が1週間以上続く、または悪化している
  • 体重が増えない/哺乳量が著しく減っている
  • 元気がなく、ぐったりしている/発熱や嘔吐を伴う
  • おしっこが明らかに減って脱水が心配

受診の目安については、こちらの記事で詳しくまとめています。
👉ミルク拒否で受診すべき症状

【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

産婦人科看護師として多くの赤ちゃんを見てきましたが、ミルク変更後にうんちが変わること自体は珍しいことではありません。腸が新しいミルクに慣れる過程で起こる生理的な変化であることが多く、赤ちゃんが元気で哺乳量が保たれていれば、過度に心配しすぎなくて大丈夫なケースがほとんどです。一方で、血便や体重増加不良などがある場合には、早めに医師へ相談することが大切です。

育児に取り組むパパ・ママへ🌼

うんちの変化は、毎日赤ちゃんを見ているからこそ気づく大切なサインです。悩みながら向き合っているあなたは、十分にがんばっています。「うんちが変わった=すぐに悪いこと」とは限りません。機嫌・哺乳量・おしっこをセットで見ながら、少しずつ判断していきましょう。

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。

👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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