授乳時に赤ちゃんが泣き続けてつらい…心が疲れた時のケア

授乳ストレス・悩み対処

授乳時に赤ちゃんが泣き続けてつらい…心が疲れた時のケア

結論からお伝えします。
授乳のたびに赤ちゃんが泣き続けるとき、つらくなるのは“あなたが弱いから”ではありません。睡眠不足・責任感・「ミルク拒否(哺乳瓶拒否)かも」という不安が重なり、心と体が限界に近づいているサインです。
多くの場合、赤ちゃんが泣く背景には空腹・眠気・環境・飲みにくさ・発達の影響などの理由があり、対策も複数あります。いったん「今日できる最小の一手」に絞って進めると、気持ちが少し軽くなります🙂

この記事では、0〜12ヶ月の赤ちゃんを育てる保護者に向けて、授乳中に泣き続ける原因の見立て方と、ミルク拒否・哺乳瓶拒否が疑われるときの対策、そして心が疲れたときのケアをまとめます。
「飲まない」「途中で泣く」「授乳が怖い」「もう限界」と感じる方が、今日から少しでもラクになることを目指します。


授乳中に泣き続けるのは珍しいこと?まず知っておきたいこと

授乳中に泣く・のけぞる・口を離す・哺乳瓶を嫌がる……こうした反応は、育児の現場では珍しくありません。
ただ、毎回続くと、どうしても心が疲れてしまいます。

ここで大切なのは、「泣く=親の失敗」ではないという視点です。赤ちゃんは言葉で伝えられないぶん、泣くことで「不快」「つらい」「今は無理」を表現します。
だからこそ、原因を整理しながら、親側の負担を減らす動き方に変えていきましょう。


【最初に確認】授乳中に泣くときの“緊急サイン”

多くは一時的なミルク拒否・哺乳瓶拒否や環境要因ですが、まれに受診が必要なこともあります。
以下に当てはまる場合は、まず医療機関への相談を優先してください。

  • ぐったりして元気がない/反応が弱い
  • おしっこが明らかに少ない、涙が出ない、口の中が乾く(脱水の可能性)
  • 高熱、繰り返す嘔吐、呼吸が苦しそう
  • 体重が増えない・減っている、急に飲めなくなった

判断に迷うときは、ミルク拒否で受診すべき症状もあわせて確認してください。


授乳中に泣き続ける「よくある原因」5つ

原因は1つとは限りません。複数が重なることもあります。
全体像はミルク拒否の原因一覧にありますが、ここでは「授乳中に泣き続ける」ケースに絞って整理します。

① 眠気・覚醒のタイミングが合っていない

赤ちゃんは眠いときにうまく飲めないことがあります。眠気が強いと泣いたり、のけぞったりして“拒否”に見えることも。
詳しくは眠気のタイミングでミルクを拒否する理由が参考になります。

② 空腹ではない(または空腹サインが分かりにくい)

泣いている=空腹、とは限りません。抱っこしてほしい・眠い・刺激が強いなどで泣くことも多いです。
「飲ませたいのに飲まない」ときほど、空腹じゃないときの見分け方で“今の泣きの理由”を切り分けると、親の消耗が減ります。

③ 環境(音・光・匂い・姿勢・温度)が合っていない

授乳環境は想像以上に影響します。明るい、テレビの音、香水や柔軟剤の匂い、部屋が寒い/暑い、姿勢が不安定などで泣くことがあります。
環境面は授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響でチェックできます。

④ “飲みにくさ”がある(乳首・流量・角度など)

哺乳瓶拒否に見えても、実は「吸っても出ない」「出すぎて苦しい」など、“飲みにくさ”が原因のことがあります。
特に「飲み始めは飲むのに途中で泣く」場合は、空気を飲んだり、疲れたり、流量が合っていないなどが関係します。

途中で泣くパターンは飲み始めは飲むのに途中で泣く理由も参考になります。

⑤ 発達による変化(気が散る・反り返る・集中が短い)

月齢が上がるにつれて、周囲への興味が増えたり、体を動かしたりして、授乳が落ち着かない時期があります。
「反り返って泣く」などは、発達・姿勢の不快が関係することもあります。


【比較表】泣き方で分ける“原因の目安”

もちろん個人差はありますが、泣き方から推測できることもあります。
「当てはまるかも」程度でOKです。

泣き方・状況 考えられる原因 まず試す対策
哺乳瓶を見ただけで泣く 授乳への嫌な記憶(焦り・押し付け)/疲労 休憩→落ち着かせ→短時間だけ再トライ
飲み始めは飲むが途中で泣く 流量が合わない/疲れる/空気を飲む 角度調整・途中で休憩・げっぷ
抱っこすると反り返って泣く 姿勢が嫌/眠気・興奮/感覚過敏 姿勢を変える・環境を静かにする
泣きながらも少しは飲む 気が散る/眠い/刺激が強い 部屋を暗く・静かに・短時間で回数を分ける

今日からできる対策:赤ちゃん側の「飲める条件」を整える

① まずは“落ち着かせる”を最優先にする

泣き続ける状態で授乳を続けると、赤ちゃんも親も消耗します。
授乳の成功率を上げるためにも、いったん落ち着かせることが近道です。

具体策はミルク前のルーティン作り(赤ちゃんを落ち着かせる方法)が参考になります。

② “短時間×回数”に切り替える

「1回でたくさん飲ませたい」と思うほど、親のプレッシャーが増えてしまいます。
短時間で区切って回数を分けると、赤ちゃんの負担も減りやすいです。

  • 5〜10分でいったん区切る
  • 抱っこ→げっぷ→再トライ
  • 飲めた分だけOKとする

③ 温度・角度・環境を“固定化”して成功率を上げる

赤ちゃんは「いつも同じ」が安心になりやすいです。
授乳場所・抱き方・明るさ・音などを固定すると、哺乳瓶拒否がやわらぐことがあります。

姿勢のコツは、飲みやすくなる抱き方・角度も参考にしてください。

④ どうしても焦るときは“NG対応”を先に避ける

泣き続けると、親はどうしても焦ります。でも、焦りが強いほど赤ちゃんが緊張して余計に飲まない…という悪循環が起こりやすいです。
まずは「やらないこと」を決めると、心がラクになります。

避けたい行動は、ミルク拒否中にやってはいけないNG対応にまとめています。


心が疲れたときのケア:まず“あなたの安全”を守る

授乳のたびに泣かれると、心が削られます。
ここでは、赤ちゃんのためにもなる「親のケア」を具体的に書きます。頑張り続けるほど偉い、ではありません。続けられる形に整えることが大切です。

① 10秒だけ“呼吸”してから次の行動を決める

泣き声で頭がいっぱいになると、判断が難しくなります。
そのときは、吸うより「ゆっくり吐く」を意識して、10秒だけ呼吸を整えてください。
「今、焦ってるな」と気づくだけでも、行動が変わります。

② “自分を責める言葉”を止める(言い換え例)

授乳がつらいと、「私はダメ」「母乳じゃないとダメ」「ちゃんとできてない」と考えやすくなります。
でも、その言葉は事実ではなく、“疲れた脳が作った結論”であることも多いです。

浮かびやすい言葉 言い換え
「私のせいで飲まない」 「今は難しい時期かもしれない。できる範囲で整えよう」
「泣かせてしまった」 「赤ちゃんは泣くことで伝えている。私が悪いわけじゃない」
「もう無理」 「今、休みが必要。まず10分だけ休もう」

③ “助けを呼ぶ”を選択肢に入れる(家の中・外の順)

一人で抱え込むほどつらくなります。
助けを呼ぶのは甘えではなく、育児を続けるための技術です。

  • 家の中:パートナーに「今つらい。10分だけ代わって」と具体的に頼む
  • 家の外:家族・友人・地域の支援(助産師・保健師)
  • 専門:医療機関へ相談(不安・落ち込みが強いとき)

④ “完璧な授乳”を捨てて、目標を小さくする

目標が大きいほど、うまくいかないときのダメージが増えます。
今日の目標は、たとえばこれで十分です。

  • 赤ちゃんを落ち着かせる
  • 少しでも飲めたらOK
  • 親が倒れない(睡眠・食事を守る)

チェックリスト:授乳で心が疲れたときの「回復ルート」

今のあなたに合うものを、1つだけ選んでください。全部やる必要はありません。

  • □ 今回は5〜10分で切り上げて休憩する
  • □ 部屋を暗く・静かにして環境を整える
  • □ 「落ち着かせてから飲ませる」に切り替える
  • □ 温度・角度・抱き方を固定して試す
  • □ 連続で押し切らず、休憩をはさむ
  • □ 自分を責める言葉を言い換える
  • □ パートナーに“具体的に”頼む(10分だけ交代など)
  • □ 受診サインがないか確認する

よくあるQ&A:授乳中に泣き続けるときの不安

Q1. 泣くので、授乳が怖くなってきました…

怖くなるのは自然です。泣き声は強い刺激で、続くと心が疲れます。
まずは「泣かせない授乳」ではなく、「泣きが強いときは一度止めて良い」というルールを自分に許可してあげてください。
短時間で区切る・落ち着かせてから再トライを基本にしましょう。

Q2. どれだけ試しても飲まないとき、どうしたら…

何度も試すほど親が消耗します。
「今日は難しい日」と割り切って、環境調整と休憩を優先し、受診サイン(ぐったり、尿が少ない、体重が増えない等)がないかだけ確認してください。
判断に迷う場合は、ミルク拒否で受診すべき症状が役立ちます。

Q3. 私が焦ると、赤ちゃんがもっと泣く気がします

その感覚は間違いではないことがあります。赤ちゃんは大人の緊張を感じ取りやすいです。
「深呼吸→休憩→短時間トライ」に切り替えるだけでも変化が出ることがあります。
焦りが強いときは、全体像を整理できる目次ページも活用してください。


【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

授乳期はホルモン変化・睡眠不足・責任感が重なり、心が疲れやすい時期です。授乳中に赤ちゃんが泣き続けると「自分が悪いのでは」と感じがちですが、多くは発達や環境、飲みにくさなどが影響します。また、落ち込みや不安が強く続く、涙が止まらない、食事や睡眠が取れないなどがある場合は、早めに医療機関や地域の支援(助産師・保健師)につながることも大切です。受診が必要なサイン(ぐったり、尿が少ない、体重が増えない、発熱や嘔吐など)が疑われるときは、無理に様子見を続けず相談してください。

育児に取り組むパパ・ママへ🌼

今日ここまで頑張っているだけで、十分すごいことです。
一人で抱え込まず、できる範囲で“続けられる形”に整えていきましょう。

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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