パパにだけ泣く・飲まないときのつらさの対処法|拒否されているように感じたときの考え方

授乳ストレス・悩み対処

パパにだけ泣く・飲まないときのつらさの対処法|拒否されているように感じたときの考え方

結論からお伝えすると、「パパにだけ泣く・ミルクを飲まない」状態は、パパが嫌われているからではありません。多くの場合、赤ちゃんの発達段階・感覚の違い・授乳環境の変化が重なって起こる、ごく自然な反応です。

それでも、毎日頑張って関わっている中で拒否されると、「自分は必要ないのでは…」「ママのほうがいいんだろうな」と心が折れそうになりますよね。

この記事では、パパにだけ泣く・飲まない原因を冷静に整理し、気持ちが少し軽くなり、今日からできる現実的な対処をやさしくまとめます。


なぜ「パパにだけ」泣く・ミルクを飲まないことが起こるのか

赤ちゃんのミルク拒否・哺乳瓶拒否は、「誰が抱っこしているか」で反応が変わることが珍しくありません。特に生後3〜6ヶ月頃から、次のような要因が重なりやすくなります。

① 匂い・体温・抱き心地の違い

赤ちゃんは想像以上に感覚が敏感です。
パパとママでは、次のような違いがあります。

  • 体温の高さ・低さ
  • 腕や胸板の硬さ
  • 衣類や整髪料・汗の匂い
  • 抱っこの安定感や揺れ方

これらが少し変わるだけで、赤ちゃんにとっては「いつもと違う」「落ち着かない」と感じ、ミルクを拒否することがあります。

この点は、授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響の記事でも詳しく解説しています。

② 「眠い・甘えたい」タイミングとズレている

パパが担当する時間帯は、仕事後や夜間になりやすいことが多いですよね。

この時間帯は、赤ちゃんにとって

  • 眠気が強い
  • 刺激に弱くなる
  • 安心できるパターンを強く求める

という状態になりやすく、少しの違和感でも泣いて拒否しやすいのが特徴です。

「昼は飲むのに夜は飲まない」「パパの時間だけ泣く」という場合、
眠気のタイミングでミルクを拒否する理由が関係しているケースも多いです。

③ 発達による“人の区別”が始まっている

生後4〜6ヶ月頃から、赤ちゃんは人の顔・声・抱き方の違いをはっきり区別できるようになります。

これは「人見知り」や「場所見知り」の前段階ともいえる発達で、決してパパを嫌っているわけではありません。

むしろ、

  • 特定の人に安心を強く求める
  • 不安なときほど決まった相手を求める

という心の発達が順調に進んでいるサインでもあります。

詳しくは 人見知り・場所見知りでミルクを飲まない理由 も参考になります。


「拒否されている」と感じてしまうパパの心がつらくなる理由

パパにだけ泣く・飲まない状況が続くと、理屈では分かっていても、心は簡単に割り切れません。

よくあるパパの本音

  • 一生懸命やっているのに報われない
  • 自分が抱くと泣くのが怖くなる
  • 結局ママに代わるしかなく、無力感がある
  • 「向いてないのかな」と自信をなくす

これは甘えでも弱さでもなく、ごく自然な反応です。

実際、同じ悩みは
パパが授乳で自信をなくす理由と対策
でも多く語られています。

「飲ませる役割」だけがパパの価値ではない

ミルクを飲ませられないと、「自分は何もできていない」と感じてしまいがちですが、赤ちゃんにとってパパの役割は飲ませることだけではありません

  • 抱っこで安心させる
  • 声をかける
  • 寝かしつけ前に気持ちを落ち着かせる
  • ママの負担を減らす

これらはすべて、赤ちゃんの安心と発達に直結する大切な関わりです。


まず知っておいてほしい大切な前提

ここで一つ、はっきりお伝えしたいことがあります。

「パパにだけ泣く・飲まない」状態は、永遠には続きません。

多くの場合、

  • 発達が進む
  • 抱っこや授乳のパターンに慣れる
  • 安心できる経験が積み重なる

ことで、少しずつ反応は変わっていきます。

この点は、哺乳瓶拒否はいつまで続く?ピークの月齢は何ヶ月? の記事でも詳しく触れています。

次の章では、今日から実践できる具体的な対処法を、「やっていいこと」「無理にしなくていいこと」に分けて整理します。

今日からできる対処法|「飲ませる」より先に整える3ステップ

パパにだけ泣く・飲まないときは、まず「飲ませ方の技術」よりも、赤ちゃんが安心できる条件を整えるほうが成功率が上がりやすいです。ここでは、今日からできる順番で3ステップにまとめます。

ステップ1:「拒否の引き金」を減らす(匂い・温度・姿勢)

赤ちゃんが泣いてしまうときは、何かが合っていないというより“いつもと違う刺激”に反応していることが多いです。次の項目は、変えるだけで反応が改善することがあります。

  • 香りが強い整髪料・香水・柔軟剤を控える(無香料に寄せる)
  • 手を温める(冷たい手で触れると嫌がる子がいます)
  • ミルクの温度を毎回なるべく一定にする(少しぬるい・熱いが苦手な子も)
  • 抱っこの密着を増やす(胸と赤ちゃんの体が離れすぎない)
  • 視界に入る刺激を減らす(TV・スマホ・照明・人の出入り)

「環境の微差」が原因のときは、こちらの記事もヒントになります。
授乳環境(匂い・姿勢・温度)の影響

ステップ2:「泣かせない導入」を作る(落ち着いてから口に入れる)

赤ちゃんが泣いている状態だと、哺乳瓶を口に入れた瞬間に“嫌な体験”として記憶されやすくなります。
コツは、口に入れる前に落ち着く流れを固定することです。

おすすめの導入ルーティン(例)

順番 やること ポイント
抱っこで1〜2分ゆらゆら まず「安心」を作る
頬・唇の外側を乳首でそっと触れる いきなり押し込まない
口が開いた瞬間に浅く入れて待つ 吸い始めるまで急がない
吸い始めたら静かに支える 声かけは小さく、動きは少なく

眠気のタイミングで拒否が強い子は、「眠いのに刺激が強い」だけで泣いてしまうことがあります。
夜や寝る前に泣きやすい場合は、こちらも参考になります。
眠気のタイミングでミルクを拒否する理由

ステップ3:「パパの勝ちパターン」を作る(成功体験を積む)

いちばん大事なのは、パパとミルク=嫌な時間にならないように、少しずつ成功体験を積むことです。

  • 最初は50mlでもOK(成功体験が目的)
  • 機嫌が悪い回は、飲ませることより落ち着かせる役に回ってOK
  • 飲めたら「よし!」で十分。量で評価しない

赤ちゃんは、人の区別ができるようになる時期ほど「いつもの安心」を求めます。これは発達の一部なので、焦らなくて大丈夫です。
人見知り・場所見知りでミルクを飲まない理由

それでもうまくいかない場合

様々な工夫を行い授乳を試みても、抱っこするだけでギャン泣きが始まり飲ませるにも至らない場合もあるでしょう。そのような場合には授乳や寝かしつけは一旦ママに任せてみましょう。

その代わり、パパは普段の赤ちゃんと関わる時間を増やして楽しい時間を共有する意識を持つこと。「この人は安心できる人だ」と言う感情を赤ちゃんに持たせてあげることで、次第にパパを嫌がらなくなる可能性が高まります。


チェックリスト|「パパにだけ拒否」が起きるときの原因を整理しよう

原因がぼんやりしていると、対策も見えてこず疲れやすくなってしまいます。まずは「当てはまりやすいもの」をチェックしてみてください。

よくある原因チェック

  • 直前に強い匂い(整髪料・柔軟剤・香り付きハンドクリーム)がある
  • 抱っこしたときに手や腕が冷たい
  • 授乳場所が明るい/音がある/人の出入りがある
  • 哺乳瓶を口に入れるとき、急に押し込みがち
  • 赤ちゃんが眠い・疲れている(夕方〜夜に多い)
  • 最近、寝返り・ずり這いなどで体の動きが増えた
  • ミルク拒否・哺乳瓶拒否が続いて授乳自体が嫌な体験になっている

ミルク拒否の原因を全体像で整理したい方は、こちらも役立ちます。
ミルク拒否の原因一覧


パパの心が折れそうなときの「考え方」|拒否=評価ではない

赤ちゃんに泣かれると、どうしても「自分が悪い」「能力が足りない」と感じやすいのですが、
赤ちゃんの泣きは評価ではなく、状態のサインです。

赤ちゃんが泣くときに起きていること(イメージ)

  • 「いつもと違う」→不安
  • 「眠い」→刺激がしんどい
  • 「うまく吸えない」→疲れる
  • 「焦りが伝わる」→さらに緊張する

つまり、泣いているのはパパの価値を否定しているからではなく、赤ちゃんが困っているから。
ここを切り分けられると、心の消耗が少し減ります。

もし「自信がなくなってしまった」「授乳が怖い」と感じるなら、
パパが授乳で自信をなくす理由と対策 も、気持ちの整理に役立つはずです。


現実的な分担のコツ|「飲ませる」以外の役割でチームになる

パパが授乳を頑張るほど、うまくいかないときにダメージが大きくなりがちです。
そこでおすすめなのが、“飲ませる”に固執しない分担です。

役割を分けると、家庭が回りやすくなる

役割 パパが得意になりやすい ポイント
授乳前の準備 調乳・温度・哺乳瓶セット 「すぐ飲ませる」より準備の安定が効く
落ち着かせ担当 抱っこ・ゆらし・環境調整 泣きを止める=ミルク成功率UP
授乳(挑戦枠) 機嫌が良い回だけ担当 成功体験を積みやすい
授乳後 げっぷ・寝かしつけ・片付け ママの休息が増える

夜間で揉めやすい家庭ほど、「交代ルール」を先に決めておくとラクになります。
夜間対応がつらいパパのための交代ルール|睡眠不足を防ぐ現実的な分担の決め方


NG対応チェック|頑張るほど逆効果になりやすい行動

気持ちが焦るほど、つい「飲ませなきゃ」で強くなってしまいます。
でも、次の対応は哺乳瓶拒否・ミルク拒否を強めてしまうことがあるため注意です。

避けたい対応(チェックリスト)

  • 泣いているのに、口へ押し込む
  • 飲ませるために何度も差し出して追いかける
  • 「なんで飲まないの!」と声の圧が強くなる
  • 1回の授乳で長時間粘りすぎる(疲れて嫌な記憶になりやすい)
  • うまくいかないときに、パパ自身が自分を責める

「やってはいけないこと」を体系的に確認したい方は、こちらが参考になります。
ミルク拒否中にやってはいけないNG対応


あると助かるサポートグッズ|パパの授乳を“安定させる”アイテム

グッズは「買えば解決」ではありませんが、環境・姿勢・落ち着きを整える助けにはなります。
ここでは「パパ担当の授乳」をラクにしやすいものを厳選します。

① 授乳クッション(姿勢が安定して赤ちゃんが落ち着きやすい)

  • エルゴベビー ナチュラルカーブ・ナーシングピロー
  • 西川 授乳クッション(しっかり厚めタイプ)
  • モーハウス 授乳クッション(体にフィットしやすい形状)

② ナイトライト(夜間の刺激を減らす)

  • VAVA ベビーナイトライト(やわらかい光で調整しやすい)
  • アイリスオーヤマ LEDナイトライト(操作が簡単)
  • 無印良品 LED持ち運びできるあかり(手元だけ照らしやすい)

③ ホワイトノイズ(環境音で落ち着きやすい子に)

  • Dreamegg ホワイトノイズマシン
  • Yogasleep Dohm(一定の音が好みの子に)
  • Hatch Rest(ライトと音を一体で管理したい家庭向け)

夜間をラクにするアイテム全体は、こちらも参考になります。
(必要なものだけ拾えばOKです)
夜間授乳が楽になる便利グッズ


それでもうまくいかないとき|「続く期間」と受診の目安

対策をしても、数日〜数週間は波があることもあります。
特に、哺乳瓶拒否・ミルク拒否が強い子は「嫌な記憶」が残って、切り替えに時間がかかることがあります。

「いつまで続くの?」と不安なときは、こちらも参考になります。
哺乳瓶拒否はいつまで続く?ピークの月齢は何ヶ月?

また、次のようなサインがある場合は、自己判断で頑張りすぎず、早めに医療機関へ相談しましょう。

受診を考えたいサイン

  • 明らかに尿が少ない、濃い(脱水が心配)
  • ぐったりして元気がない
  • 体重が増えない状態が続く
  • 咳き込み・むせ込みが強く、飲めない
  • 発熱や嘔吐など、体調不良が疑われる

受診の目安をまとめた記事もあります。必要なときに確認してくださいね。
ミルク拒否で受診すべき症状


【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

赤ちゃんが「パパにだけ泣く・飲まない」状況は、授乳が下手というより安心できる条件が少しズレているだけのことが多いです。匂い・光・抱っこの密着・声のトーンなど、“小さな違い”を整えるだけで変化が出ることもあります。

まずは短時間・少量でも成功体験を積む気持ちで、家族全体が消耗しすぎない形を作ってみてください。

一方で、哺乳量が極端に少ない・体重増加が止まっている・ぐったりしている・強い咳き込みや嘔吐があるなどの場合は、背景に脱水、感染症、胃食道逆流、摂食の困難などが隠れていることがあります。そのような場合には「気合でどうにかする」より、早めに小児科やかかりつけへ相談したほうが結果的に安心につながります。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

拒否されているように感じる瞬間は、本当に胸が痛いですよね。でも、赤ちゃんの反応は“今の状態”を示しているだけで、パパの価値とは別ものです。少しずつ、必ず形は変わっていきます😊

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:
ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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