パパが授乳で自信をなくす理由と対策|うまく飲ませられないと感じたときのメンタルケア

授乳ストレス・悩み対処

パパが授乳で自信をなくす理由と対策|うまく飲ませられないと感じたときのメンタルケア

結論からお伝えします。
パパが授乳で自信をなくしてしまうのは、決して「向いていない」からでも、「赤ちゃんとの相性が悪い」からでもありません🌼

ミルク拒否や哺乳瓶拒否が起こりやすい時期の特性と、経験値の差、そして“結果が見えにくい育児構造”が重なった結果として、ごく自然に起こる心理反応です。

この記事では、「自分があげると飲まない」「うまくできていない気がする」と悩むパパに向けて、なぜ自信を失いやすいのか、その正体と、今日から実践できる心の整え方・関わり方を、やさしく整理していきます💡


パパが授乳で自信をなくしやすい理由

①「飲まない=自分のせい」と感じやすい

赤ちゃんがミルクを飲まないとき、多くのパパは無意識に「自分のやり方が悪いのでは」と考えてしまいます。特に、ママだと飲むのに、パパだと泣く・拒否するケースでは、その傾向が強くなります。

しかし、ミルク拒否や哺乳瓶拒否は、

  • 月齢ごとの発達
  • 眠気や空腹タイミング
  • 感覚の敏感さ
  • 環境の違い(匂い・姿勢・声)

といった赤ちゃん側の要因が大きく影響します。パパ個人の技量だけで左右されるものではありません。

実際に「パパにだけ泣く・飲まない」現象については、パパにだけ泣く・飲まないときのつらさの対処法でも詳しく解説しています。

② 成功体験が積み上がりにくい構造

授乳は「うまくいったかどうか」が非常に分かりづらい育児タスクです。

状況 パパの感じやすい思考
少量しか飲まない 足りていないのでは?
途中で泣く 自分が嫌なのでは?
飲みムラがある やり方が安定していない?

たとえその日のトータル量が問題なくても、
「目の前で拒否される体験」が続くと、自己評価は下がりやすくなります。

③ ママと比較してしまいやすい

多くの家庭で、ママは妊娠中から赤ちゃんと関わり、授乳経験も積み重ねています。一方でパパは、育児スタートがどうしても後ろ倒しになりがちです。

この経験差がある状態で結果だけを比べると、「自分は下手」「向いていない」と感じてしまうのは無理もありません。


ミルク拒否・哺乳瓶拒否は「パパのせい」ではない

ここで大切な視点をお伝えします。

ミルク拒否・哺乳瓶拒否は、多くの場合「一時的」かつ「月齢依存」の現象です。

以下のような時期には、誰があげても飲まなくなることがあります。

  • 生後3〜4ヶ月の哺乳瓶拒否ピーク
  • 5〜6ヶ月の離乳食開始前後
  • 眠気と覚醒が不安定な時期

これらについては
哺乳瓶拒否はいつまで続く?ピークの月齢は何ヶ月?
で時期別に整理しています。

つまり、「飲まない=失敗」ではありません。
発達の通過点にたまたま立ち会っているだけのケースも非常に多いのです。


自信を取り戻すための考え方の切り替え

① ゴールを「量」だけに置かない

授乳の目的は、毎回100点の量を飲ませることではありません。

  • 赤ちゃんが安心して抱っこされる
  • 泣きが落ち着く
  • 途中まででも飲めた

これらも立派な「成功」です。
特にパパ授乳では、安心感を提供できたかを一つの評価軸にしてみてください。

② 「今日は無理な日」と割り切る

赤ちゃんにも「今日は飲まない日」があります。
大人でも食欲に波があるのと同じです。

毎回全力で向き合いすぎると、心がすり減ってしまいます。
無理な日は早めに切り上げる判断も、立派な育児スキルです。

③ 夜間対応で自信を失っている場合

夜間授乳が続くと、睡眠不足とセットで自己評価が下がりやすくなります。

その場合は、
夜間対応がつらいパパのための交代ルール
を参考に、役割分担そのものを見直すことも重要です。


パパだからこそできる授乳の役割

実は、パパにはパパなりの強みがあります。

  • 力があり、安定した抱き方ができる
  • 声が低く、眠気を誘いやすい
  • 感情的になりにくく、一定のリズムを保ちやすい

「飲ませる人」だけでなく、
安心を作る人として授乳に関わることで、結果は後からついてくることも多いです。

ミルク拒否全体の考え方については、
ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ
もあわせて参考にしてください。

パパの心を守る「今日からできる」メンタルケア7つ

ここからは、ミルク拒否・哺乳瓶拒否が続く中でも、パパの心が折れにくくなる具体策をまとめます。
全部やる必要はありません。できそうなものを1つだけでも取り入れると、気持ちがかなりラクになります🙂

① まず「自信がなくなるのは自然な反応」と理解する

授乳は、努力した分だけ結果が出るスポーツとは違い、赤ちゃんのコンディションに左右される割合が大きいタスクです。
そのため「うまくいかない=自分の能力不足」と捉えると、心が削れやすくなります。

特に、生後3〜6ヶ月はミルク拒否(飲まない)が起きやすい時期で、誰がやっても難しくなる場面があります。
「できない日があっても当然」と前提を置くだけで、自己否定を減らせます。

② 1回の授乳を「ミッション化」しすぎない

「絶対に飲ませなきゃ」と思うほど緊張が高まり、赤ちゃんにも伝わりやすくなります。
授乳は“勝負”ではなく“試行”です。

  • 飲めたらラッキー
  • 今日は少なめでもOK
  • 途中で泣いたら一旦休憩

こうした「逃げ道」を最初から用意しておくと、気持ちが安定します。

③ 「飲めた量」より「うまくいった工程」を数える

量だけを見ると、ミルク拒否期は“失敗”ばかりに見えてしまいます。
そこで、工程を評価してみてください。

うまくいった工程(例) それが意味すること
抱っこで落ち着いた 安心感を作れている
最初の数口は吸えた 拒否の原因は“途中”にある可能性
乳首を嫌がらず口に入れられた 哺乳瓶拒否の壁が少し下がっている

「抱っこで落ち着かせられた」だけでも、立派な成果です。

④ 失敗の原因を「パパ」ではなく「条件」に分解する

ミルク拒否・哺乳瓶拒否の解決は、犯人探しではなく条件調整です。
うまくいかなかったときは、以下のように条件を分解してみてください。

  • 空腹すぎた?(泣きすぎて飲めない)
  • 眠気が強すぎた?(くわえた瞬間に怒る)
  • 温度が合わなかった?(途中から嫌がる)
  • 環境が刺激的だった?(周りを見て飲まない)
  • 姿勢が不安定だった?(反り返る・押し返す)

「原因が分からない」ときは、
ミルク拒否の原因一覧
を見ながら、当てはまりそうな要素をチェックすると整理しやすいです。

⑤ 1人で抱えないための“共有フレーズ”を決める

パパが自信を失うとき、背景に「評価されていない」「責められている気がする」など、夫婦間のすれ違いが混ざることがあります。

言い争いを避けるために、短い共有フレーズを用意すると便利です。

  • 「今日は飲まない日っぽい。条件を変えてみるね」
  • 「ここまでやって無理なら、一回切り上げよう」
  • 「量が少ないのが心配だから、次の回で調整しよう」

責任の押し付け合いではなく、“チームで条件調整していく”空気が作れます。

⑥ 授乳の役割を「飲ませる」以外にも分散する

授乳は「飲ませる人」が全てを背負うと苦しくなります。
パパの役割を、以下のように分散してみてください。

役割 具体例
環境づくり 照明を落とす・音を減らす・室温調整
赤ちゃんの落ち着かせ 抱っこ・ゆらし・トントン
授乳の記録係 飲んだ量・時間帯・嫌がり方をメモ
準備・片付け 調乳・消毒・洗浄・次の回のセット

「飲ませる」以外の貢献が明確になると、自己肯定感が戻りやすくなります。

⑦ しんどい時期は“便利グッズ”で負担を減らす

授乳が長期戦になると、精神論だけでは限界がきます。
負担を減らすために、使える道具は使ってOKです。

特にパパ授乳では、姿勢が安定するサポートや、夜間の作業を減らすアイテムが役立つことがあります。

  • 授乳クッション(腕・肩の負担を減らし、抱き方が安定)
  • 調乳ポット(温度管理がラクで、待ち時間が減る)
  • 授乳ライト(明るすぎず、赤ちゃんを起こしにくい)
  • ミルクウォーマー(冷めやすい子の温度ストレス対策)
  • 手首サポーター(抱っこ時間が長い家庭で地味に効く)

より具体的な「何を揃えるとラクになる?」は
授乳ライト・授乳クッションなど便利ツール
にまとめています。


チェックリスト|パパが自信を失いやすいサイン

「もう限界かも」と感じたときは、状態を言語化すると整理しやすいです。
以下に当てはまる数が多いほど、心が疲れているサインかもしれません。

  • 授乳の時間が近づくと憂うつになる
  • 赤ちゃんが泣くと反射的に焦る
  • 「また飲まないかも」が頭から離れない
  • うまくいかないたびに自己否定が強くなる
  • 夫婦の会話が“授乳の失敗報告”ばかりになる
  • 睡眠不足でイライラが増えている
  • 仕事中も授乳のことが気になって集中できない

もし「焦り」や「不安」が強くなっているなら、
ミルクを飲まないと焦ってしまう…“焦りの正体”とコントロール法
もあわせて読むと、気持ちの整え方が見つかりやすいです。


やってしまいがちなNG対応|自信をさらに削る思考パターン

ミルク拒否・哺乳瓶拒否が続くと、誰でも追い込まれます。
ただ、以下の思考は“自信を失うスピード”を早めやすいので注意です。

NG①「飲まない=自分が嫌われている」

赤ちゃんの拒否は、“人”への評価ではなく、タイミング・感覚・疲れなどの反応であることが多いです。
「嫌われた」と結論づけるのは早すぎます。

NG②「ママはできるのに自分はできない」

ママは経験が先行しているだけで、パパが劣っているわけではありません。
比較は“今の自分”を一番苦しくします。

NG③「毎回、完璧な正解を探す」

授乳には「これさえやれば100%解決」という魔法はほぼありません。
成功は、条件を少しずつ合わせていく“積み重ね”で起きます。

もし「何が正解か分からない」と感じるときは、
ミルク拒否中にやってはいけないNG対応
で、避けたい行動だけ先に押さえるのも一つの手です。


うまく飲ませられないときの「現実的な立て直し手順」

ここでは、パパが授乳で自信を失いそうな場面で使える、現実的な立て直しの順番をまとめます。
ポイントは“赤ちゃんを落ち着かせる → 条件を変える → それでも無理なら切り上げる”です。

  1. まず30〜60秒、抱っこで落ち着かせる
    泣いている状態で飲ませようとすると、拒否が強くなりやすいです。
  2. 温度・姿勢・環境を1つだけ変える
    例:少し角度を変える、照明を落とす、温度を再調整する。
  3. 5分粘らず、短く区切る
    「ダメなら一旦休む」を早めに入れると、次の回がラクになります。
  4. 次回に向けて“観察メモ”を1行残す
    例:「飲み始めはOK、途中で反った」「静かな部屋なら少し飲めた」など。

授乳の条件調整(角度・抱き方)を整理したい場合は
飲みやすくなる抱き方・角度
も参考になります。


【医療者コメント】医師・産婦人科看護師より🌸

パパが授乳で自信をなくすのは、とてもよくあることです。ミルク拒否や哺乳瓶拒否が続くと、「飲ませるたびに評価されている」ように感じてしまい、心が疲れてしまいます。

でも赤ちゃんの飲み方は日によって変わりますし、月齢や眠気、環境でも大きく揺れます。少しでも落ち着いて抱っこできたら、それは十分に価値のある関わりです。うまくいかない日は、早めに切り上げて休む判断も大切にしてくださいね。

多くのミルク拒否は発達や感覚の変化に伴う一時的なものではありますが、体重増加が明らかに乏しい尿が少ない・濃いぐったりして元気がないなどがある場合は、早めに小児科へ相談してください。

受診の判断に迷う場合は
ミルク拒否で受診すべき症状を目安にすると安心です。


育児に取り組むパパ・ママへ🌼

うまくいかない日があっても大丈夫です。赤ちゃんと向き合っている時点で、あなたはもう十分に頑張っています🙂今日も育児、お疲れ様です🌼

この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:
ミルク拒否ガイド【保存版】|原因・対策・哺乳瓶選び・月齢別サポートまとめ

🩺この記事の執筆・監修者

📌 執筆者:
元産婦人科看護師|第一子育児中の母
産前・産後ママたちを数多くサポート。看護師&育児経験を活かし当ブログの執筆・運営を担当🌸

📌 医療監修:
医師|第一子育児中の父
発達特性やメンタルヘルス領域が専門🌻
医学的な正確性・安全性(受診目安や表現の適切性)の確認を中心に当ブログを監修🌼  

※個別の診断・治療を提供するものではありません。必要に応じて医療機関へご相談ください。

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